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2019年01月06日15:52

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世界が泣いたのもわかる

Bプレで「おしん」の総集編をやっていた。
通常は90分2本のところを、1年間放送やっただけに4本で。
本放送時、バイト先の昼休みにみんなで見たのが懐かしい。
その後、再放送で通しで見たけど、それもずいぶん前やしと、夜中に一気見してもた。

さすがに35年も前のドラマだけに、亡くなってる人も多い。
晩年のおしんを演じた乙羽信子と、おしんの祖母をやったじつは宝塚で乙羽と同期の大路三千緒。
おしんの二番目の奉公先で、じつの娘のようにかわいがってもらった加賀屋の主人の石田太郎、女将さんの小林千登勢に大奥様の長岡輝子。
嫁ぎ先の舅の北村和夫と、夫耕三のお付き今福将雄。
生涯に渡って、陰日なたなくおしんを支え続けた浩太さんをやった渡瀬恒彦も。
その従兄弟にあたり、伊勢に移ったおしんを援助したなか役の赤木春恵。
加賀屋のお代様の忘れ形見希望が修行する窯元の師匠は大友柳太郎と風見景子。
次男の仁の中年期をやった高橋悦史も早かった。
その仁の嫁、田中美佐子の父親が長門裕之。
若くして亡くなった人も居て、希望の青年期を演じた塩屋俊、髪結い時代のおしんを最初にひいきにしてくれたカフェー女給染子の日向明子。
お加代様の東てるみと日向明子はどちらもポルノ女優出身やね。
そして、こちらもおしんとは長い付き合いのガッツ石松扮する松吉に連れられてきておしんの養女になった初子が田中好子。

意外な人も何人か出ている。
おしんの兄嫁が渡辺えりで、妹には仙道敦子、孫に川上麻衣子がいる。
最初の奉公先の中川屋の主人は若くてキトキトの平泉征、そこから逃げ出したおしんを匿う脱走兵が中村雅俊。
どっちも最近の朝ドラではじいさんになって再登場。
たしか、三石研もどっかに出てたはず。

青年期のおしんを演じた田中裕子はまさに圧巻。
この時期の田中裕子って、野球にたとえると、エースで4番打ちながら盗塁王やって監督まで兼ねてるくらいの完璧超人やな。
相手役の並木史朗もこのときは玉鉄ばりの二枚目やったのに、ほんの10年ほどでしょぼくれた中年になってしまい、いまでは面影すらないって、それはそれで不思議。
あと、おしんの長男の雄の青年期を演じた富家規政、戦争に行って死んでもたからか、総集編では出番がなかったのはちょっと残念やったな。
戦後になり、戦地でいっしょやった川村さん(斉藤洋介)が雄の手帳を持って来て、その中に、母さんのカレーをもう一度食べたいって書いてあったのを読み上げるのがひとつの山やったのに。
そのあと、川村さんは田倉商店開業用の土地だけ残し、刺されて死んでまうんよな。

出演者を振り返るだけでも3日は語れそうやけど、通常の2倍、1年間中だるみすることなく続いたってのはすごいし、節目ごとにしっかり泣かせるポイントが作られてるのにも舌を巻く。
橋田寿賀子の力量はさすがに別格やわ。
考えてみれば、渡鬼もひとつのシリーズになってるわけやし、やはり日本のドラマ界において橋田寿賀子と倉本聡は特別な存在なんやね。
科捜研の女の次のシリーズは1年続くとこのことで、大河とスーパー戦隊以外ではひさびさなんやとか。
そんな中、倉本聡が4月から1年間の予定で「やすらぎの郷」を月金の帯でやるってのはますますすごいな。
橋田寿賀子もなんか考えてそうやね。




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