DAPの話。
メモリーに音楽を蓄えるデジタルオーディオプレーヤー。
SONY WALKMAN、APPLE iPod、が主流だった時代は過ぎ、今は百花繚乱。
数千円から数十万の高級機まで、スマホと競合しつつ面白くなり、
通信インフラに音楽が流れるストリーミングの対応も始まっています。
今、DAPを開発生産しているのは主に中国、そして韓国と日本。
特に中国は複数のメーカーが競い合い進化が早い様子。
欧州や米国のメーカーからは既にDAPが殆ど無くなっているような。
★対応音源について
音源としては、ファイルサイズが小さくなる非可逆方式(mp3等)から、
CDフォーマット同等の音源を数分の一に縮めて戻せる可逆圧縮音源、
ファイルサイズがCDの何倍も大きなハイレゾ音源の3つの大別出来ます。
ハイレゾは従来のPCM(WAVE)方式を物理的に拡大した方式と、
ダイレクト・ストリーム・デジタル(DSD)と呼ばれる方式。
ハイレゾの欠点は、CDの数倍〜十数倍にもなるファイルサイズ。
これはそのまま通信データ量の増加となって、メモリーも圧迫します。
そこで登場したのが、MQAフォーマット。
音楽家がスタジオで聴いている音に近い音をユーザーに届けるという
コンセプトで生まれた、非可逆圧縮方式です。
せいぜい、CDの倍のデータ量に、ハイレゾデータを格納するので
ストリーミングの通信データ量でも利用が可能で期待されています。
だが、まだ対応は少なく、DAPで市販されているのは十数機種程度でしょうか?
★購入したDAPは
クラウドファンディングで成功を収めた小型プレーヤーが
国内代理店経由、家電量販店の一部店舗で買えるようになっていて、
MQAにも対応したと聞いて、俄然興味が出て来て買ってみました。
中国メーカー HiByMusic
そのHiBy R3というモデルです。
クラウドファンディングで成功し、市販に移行しました。
元は220ドルくらいでしたが、現在は189ドルで売られています。
日本国内では3万という所ですか。
生産は、中国の東莞。
ここは世界の工場、電子のメッカである深せんから近いそうです。
アルミ合金シャーシ、タッチスクリーンの3.2 インチ IPS画面、
3.5mmアンバランス端子と2.5mmバランス端子を搭載。
ESS Technology 製DAC、ES9028Q2Mを搭載。
DSD256(11.2MHz)とPCM384kHz 64bitまで対応。
特に、最新ファームウェアでMQAフォーマットに対応するとか。
これは、現在出回っている音楽フォーマットのほぼ全てに
対応可能と言う事です。
WiFi, DLNA, Airplay, Apt-Xにも対応。
Bluetoothでスマホと連携も出来ます。
ストリーミングのTidalにも対応。
本体内蔵メモリーは無い設計。
MicroSDは2TBまで行けるそうで、現在市販されている
512GBも余裕と言う事ですね。
そこまで増やすと、曲数が増えすぎて管理出来るかどうか?
◎外装
◎内箱
黒く高級感が有る紙箱の蓋を持ち上げると本体が。
◎下段に付属品
◎内容物
マニュアル(日本語無し)、保証書、合格証。
ガラス製保護シール、プラ製保護シール。
USB-A〜USB-Cケーブル、透明ケース。
ハイレゾロゴのシール。
◎画面に保護シール
◎説明付き
◎底面
MicroSD挿入口、Type-Cポート。
◎左右面
電源SW、その下に状態表示LED、
上〜送り、ポーズ&再生、下〜戻し。
上〜音量プラス、下〜音量マイナス。
◎上面
挿入口が金メッキされた3.5mmアンバランス端子、
黒プラスチックの2.5mmバランス端子
◎裏面
こちらにも保護シール
メモリカードは古いスマホの32GBでテスト。
Musicフォルダ内をスキャンして認識。
◎イヤホンと
AKG N40。
ダイナミックとアーマーチュアのハイブリッド駆動タイプ。
◎DSD再生してみました。
「リズと青い鳥」サントラ、DSD128(5.6MHz)を再生中
映画冒頭の曲「wind,glass,bluebird」
◎更にDSD256を試す。
テクノボーイズのヴィジブル・インビジブル
市販されているDSDデータの上限まで行けました。
◎アルバム内表示
「DSD」マークが付いてます
◎詳細表示
1曲で519MB、つまりCD一枚分行くのがDSD。
◎大型ヘッドホンを試す
上:AKG K812、解放型、インピーダンス32Ω
下:beyerdynamic DT1770、密閉型、インピーダンス150Ω
インピーダンスが小さければ鳴らし易いと言われていますが
イヤホンとヘッドホンでは、同じインピーダンスでも、
物理的に動かす振動板の面積が違うので、一概にそう言えません。
イヤホンでの音量が60とすると、ヘッドホンでは70と
上げる必要が有りましたが、上限の100まで行かずに済んだ。
アンプの駆動力が低いと、音量を上げても息も絶え絶え、
という事も有りますが、HiBy R3は聴ける音量&音質で行けそうです。
◎充電中
バッテリー容量1600mAhを、二時間半?で充電完了。
電池は公称11時間近くは運用可能なようです。
◎画面オフ時に起こすと
アルバムジャケット全面表示に、時刻と曲名のみが出ました。
◎スマホと比較
アルバムジャケットが随分と見切れているのが判りますね。
上下左右全部切られていますが、仕方ないかと。
画質は解像度は低いですが色調などは正常。
◎とりあえずの運搬手段
先代DAPを落として無くした反省から、
鈴付き、鞄に繋ぐワイヤーを用意しました。
最近流行っている行方不明通報可能のIDタグを付けるかどうか。
◎コンパクトで
カドが丸みを帯び、金属の質感は手応え有りますが
小さくて軽くて邪魔にならない。
これは中々宜しい。
★使い始めて
さて、購入したばかりのイヤホンは、最初はどうしようもなく
眠たい音しかしなかったのですが、数時間鳴らしたら
目を覚ましてくれました。
DAPの音が眠たいのではないかと一瞬危惧し、
大型ヘッドホンを繋いで確認したら大丈夫。
元気で楽しくなるような音作りです。
それでいて派手すぎることもないので、フラット志向の私に良い。
新型を導入したら、馴染みの音楽でも新しい音が聞こえてくるのは、
御約束ですねえ。
いずれ、別の音傾向がするDAPも欲しくなるのでしょう。
運用編に続くかな?
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