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2018年12月21日23:29

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《ボスザル復活…》《すーぱー毛繕い》《ちー+! 062》

《ボスザル復活…》

数ヶ月前から風疹が流行り、ここ最近でインフルエンザが流行り始めたが、ボスザルもそんな被害に遭った。何故か水疱瘡で…。
先々週の日曜日に発熱したらしく、約十日間の連休を余儀なくされたのだが、………いや〜………みんな生き生きしてた…。
毎日のように散々言われまくっているサルEなんかはしゃいじゃってはしゃいじゃって…。
まあ、そんな毎日。

…で、永久に休暇していても誰もなんにも言わない状況下、本日復活したワケで…。
う〜ん、ダークネス。みんな暗い暗い…。
こう言っちゃなんだが、俺個人は何故か被害を受ける事が極端に少ないため、そういった意味ではあまり気にしていないのだが、他のほとんどはそうもいかず…。

人一人の影響力は稀にその現場の重苦しさを漂わせてならない事があるが、コイツほど影響を与える存在も珍しい。
やる気ダウン、テンションダウン、活力、食欲、遊び心さえも失わせる目に見える事のないオーラ…。
それでも天然のため、本人だけはいつまで経っても気付く事が無い最悪の職場。…いやはや。

これまでの十日間の活力は信じられないほどに失われたワケだ。

そんなボスザルに近付くモノ好きは当然居らず、昼近くに俺が捕まる羽目に。
毎回の事だが、このヒトの会話内容は何でも自慢話になるように聞こえるもので、当然ながら、今回は水疱瘡について。………ウザい。

成人迎えてからのこの手の病気は生死に関わる場合もあるというが、まあ、度合いによるものでこのケースは重度の場合。
ボスザルの場合は発見が早かったので経度で事を得たが、それでも水疱瘡痕がブチブチのまだら模様になっており、大変さは理解出来た。
何でも暇だから水疱を数えたようだが、3桁手前でもう飽きたとか。気が短い話かもしれないが、それだけ全身に出来たという話でもあるな。

見るも無残な姿に変貌した訳ではないが、あのブチブチは暫く取れないだろうなぁ。


《すーぱー毛繕い》

仕事から帰ると(パチ含む)猫がいつも出迎えてくれるのだが、小遣いを貰ってから約半月はパチ屋残業に忙しくなるため、けっこう帰りが遅かったりする。
そんな時の猫は出迎えに留まらず強引にじゃれてくるのだが、ふわふわの毛が体のそっちこっちでダマになっていたので、たまには俺が毛繕いを…。

ハサミジャキーン!

(悪戦苦闘…)

はい取れた! 14個の毛玉!

そして漁るは絆創膏。…ふう、思う存分暴れがって…。


《ちー+! 062》

第一章 仲間たちとの行進曲 3-24

【拠点ネメス・ネメス城】
『謁見の間』

 思い掛けない国王ディオの言葉に、チータスはショート寸前に陥っていた。しかし、完全に意識が遠退くよりもディオが手を離した事により多少の正気を取り戻す事ができ、第一にナルミを見やる。
 ナルミはナルミで絶句しており、きょとんとした表情でこちらを見る事に精一杯だったようだ。
「さて、個人的な感謝の意も示せた事だし、…本題に移るとしようではないか…」
 にこやかに言ったディオは王座に戻り、通常の姿であろう厳格な表情を作るとラウニー達4人を除く全ての兵を壁側に退けた。
「緊張は解けたかな? 2人とも、もっと近くに来なさい。何も悪いようにはしない」
 先ほどのやり取りもあってか、気付けば緊張から解放されていた2人は言われるがままに王座に近寄って次の言葉を待った。
「改めて…、チータス・レジエン殿、お会い出来て光栄だ。暫く目立った試練の年を迎える人物が出て来ないと思いつつ待ち侘びたものだが、待った先に名乗りを挙げた者がまさか実在の英雄の子孫とは…。どんな事でも諦めるものではないという事を間接的に教えられた気分だ」
「い…いえ、そんな…。単なる偶然…です。…はい…」
 再び湧き上がる緊張感。そんな中でチータスが答えられる事は、そういった曖昧な返事ばかりであった。

 国王ディオの話はそれからもまだまだ続いた。その話の内容はネメス王国にまつわるものばかりで、どれも意味が深く、重要な内容ばかりであった事は理解できるが、いかんせんチータスにとっては全てが初めての内容であり、その全ては聞いても覚えられる、また、把握出来るものではなかった。
 とはいえ、意味不明な内容であったとしても、ただただひたすら懸命に聞き入る振りに徹したのが良かったのか、ディオの表情は始終穏やかなところが救いである。

「…では、最後に勇者見習いとなる2人の意見を聞きたい―――」
 この瞬間、ナルミの肩がピクつく。
「―――質問があれば何でも聞きなさい。答えられる質問には全て答えよう」
「は……はい! 王様!」
 ようやく終わったディオの話に気付くなり、チータスは勇気の全てを絞る思いで手を挙げた。
「なんだね?」
 ディオの質問受け入れの態勢を確認し、それでも多少の戸惑いを見せるチータスは思い切って尋ねた。
「あ…あの、『勇者』って、一体どうすれば『勇者』になるんですか? あの…あたしたち『2人』は実際の勇者像が分からないんです!」
 都合の良い事だけはしっかりと聞いていたチータスは、どさくさにまぎれてナルミも勇者志願に含める魂胆だ。
「『2人』…って、わたしも入ってる事になってるの?」
 しっかりと口を挟むナルミ。だが、チータスは目を合わせる事をしない。
 一方で質問を受けたディオは、何やら気難しそうな表情を作ると、少しばかり言い難そうに答えた。
「うむ、やはりそう来るか。…実は私個人としても『勇者像』と言うものがどんな者を指すのかが定まってはおらん。…簡単には名声を挙げた人物に多いが、歴史的な名声ともなれば簡単には事は運ばないだろうからな」
 ディオの話によれば、勇者とは名声から成る人物を指すようで、普通では行えない事を結果的に成し遂げた人物に充てられる『形なき称号』の様な存在だという。
 言ってしまえば『強いから』とか『賢いから』と言う話ではなく、何か一つに対して懸命に執り行い、それが実を結ぶかどうかは別としても、人々がその行為に対して高い評価をした場合に発生する現象の様なものでもあるため、反対に言ってしまえば、もともとの定まった目標そのものが存在しない呼ばれでもあるという。
「いつの頃か、城下町の崩れた橋を勇者志願の者たちが修復した事がありましたな。最終的に勇者とまでは呼ばれなかったようですが、入り組んだ地形の困難な作業の日々は人目に付き、喜ばれる声が城にも届いたと記憶します」
 助け船をラウニーが差し出すと、ディオも思い出したかのように声を弾ませた。
「おお、あったな、そんな事が。生活の予算を切り崩してまでの行為に感謝を表し、表彰式を開こうとしておったな」
「…開かなかったんですか?」
 思わずチータスが口を挟む。
「うむ、開こうとしたまでは良かったのですが、勇者志願者の中の代表巡りで揉めてしまったらしく、仲間割れが発生して取り消しになったのです。こちら側としては全員一律に表彰するつもりでしたが、納得に及ばなかった様で…」
 言葉通りに残念がるラウニーは渋い顔をして見せ、続けた。
「…名声は必要ですが、勇者に最も必要な人を思いやる考えが無かったようですな。日常の仲間割れはお互いを理解するための通過点でしょうが、結果を成し遂げた後の仲間割れとなれば、それは単に権利の奪い合いの予兆となりましょう。勇者どころか、危険分子の予備軍になると考え、行った取り消し処置でした」

 チータスが『一応』という形で理解したのは、勇者とは決まった何かを行うものではないという事だけだった。
 何かをすれば勇者になれるのではなく、何かをする事で勇者と認められる『場合』がある…。
 そう考えると、勇者志願の『志願』が少しばかり軽く考えられる様な気がする。あくまで『志願』であり、『達成』しなければいけない言葉でないところが最もの救いだ。
 小さな安心感をチータスが覚える頃、ディオが締めくくる。
「他に質問が無ければ解散としよう。…と、その前に、重要な事だ」
 ディオは懐から袋を出して立ち上がると、その袋をチータスに手渡した。
「…重い…。これは…?」
「人数が少ないと渡す相手を選ばなくて助かる。それは今年の『勇者志願者』に向けた実働予算だ。恒例で決められた予算を渡す事になっており、志願者の人数による変動は無い。従って、今年の勇者志願の予算はそなた達2人で分けてもらう事になる。…そちらは…ナルミ殿と言ったか? 何でも幼馴染とか…?」
「え…っ? あ! …はい。ちぃ…じゃなくて、チータス殿? …とは、小さな頃から…」
「はは、仲良し同士さんだ。『ちぃ』で良かろう。まあ、一年を過ごす意味もあるため小さな生活費ではない。心配はしていないが、2人で奪い合いなんて事が無いように」
「奪うなんて…、とんでもない」
「このお言葉も毎年恒例で全員の耳に入れる言葉なのです。お気になさらずに」
 ディオの言葉に小さくなるナルミにラウニーが笑った。


《あとがき》

苦手な相手や嫌いな相手というものは人それぞれに存在するものであり、そんな相手が姿を見せないと知ると、誰だって意識しなくとも無意味に楽しくなるものだ。

誰かが誰かを苦手とし、そんな相手が居ない時に当事者は浮いて見えたりするわけだが、この対象が一人に集約していると、なんだかお祭り騒ぎに…。

続きはあした。

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