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2018年12月09日12:54

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冥土の土産話 3

因果応報 という言葉は知ってはいるが  そんなに悪いこと したかなぁ?

このまま 意識も痛みもあるまま 切り刻まれてしまうのかぁ 俺

ほんの数分だったと思うが  自分の「覚悟」を決めた時間だった

「〇〇さん、意識ありますね・・・」

 天使の声に聞こえた

左まぶたをのぞき込んでいた女性の看護師さんだ 逆光で顔は見えない

少なくとも、まだ生きている事を 理解してくれた人がいた

開胸手術だけは 回避出来るかもしれない・・・

・・・次に意識が戻ったのはストレッチャーでどこかに運ばれてる最中のようだった

 「ベルギー戦、何時からだっけ?」

 「もう 始まってるんじゃ ないすかね?」

その若い看護師さんたちの 会話の合間あいまで 呼吸器のポンプの手が止まり

ものすご〜く 呼吸が苦しくなる

薄暗い廊下 乾いたキャスターの音

会話の内容から、自分が生き延びた事がわかった

                                                  つづく


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