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2018年09月28日19:24

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34 詩・短編を書いてみた (第1851回)

短編・詩を書いてみました(^_^)
素人が書いたので
気に入っていただけるか分かりませんが
一生懸命に書いてみました
だいたい1000字以内なので暇なときにでも読んで
楽しんで頂けると幸いです(^_^)b


34「夏に転がる退屈」

■■■■■■■■

心地よいバスの揺れに負けて眠っていた私は
車内アナウンスに揺り起こされたように目を覚ました
すると
バスから見えていた都会の街並みは
夏の香りが漂う海辺に変わっていた

どれだけ眠っていたのだろうか
腕時計を見ると針はだいぶ傾いていた
どうやら
かなり遠いところまで来たみたい
外の風を浴びようと窓を開けると
陽に焼かれた潮のような香りがバスの中へ入り込み
まるで故郷へ帰ってきたかのような安心感が私を包み
大きな深呼吸を促してくれた…

決められた道を通り
目的地へ向けてバスは走り続けている
深呼吸をする度に次々と変わる景色は退屈をかき消してくれた
もしかしたら
バスというのは動く博物館かもしれない

なんてキザなことを考えて
自分でも鼻で笑ってしまう
すると
渋い声をした運転手のアナウンスが車内に響いた
どうやらバス停に停車するみたい
バスは使いこまれたブレーキ音が響かせながら
止めていた息を吐くような音をたてて停車した
そのバス停から
はしゃぐ子供とそのお母さんが乗ってくる
買い物にでも行くのだろうか

子供は母の手を握りながら自分の欲しい物を口を一杯に開けて伝えている
なんとも幸せそうで微笑ましい光景だ

ただ
それを見て私は思った

「私はどこで降りようか…」と

この移動を「夏の逃避行」といえば聞こえはいいけど
本当は単なる夏休みの暇潰し
莫大に空いた時間など
予定が無ければ退屈が心を蝕むだけの拷問だ
だから私は今
バスに乗って移動しているのだけど
多分
どのバス停にも降りたくなることはないと思う
だって
この気持ち良い風を簡単に感じる為には乗ってる以外に方法はないもの

まぁ
そうは言ってみたけど
いつまでも乗ってることが出来ないのは分かっている

さて、どうしようか…。

この風が気持ち悪くなった頃にでも決めましょうか
それまでは窓から入る風にあやされて眠る
あの子供ようにまた眠っていようかな…

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