9月26日
自分の子供たち
アルコホーリクには、子供たちとの関係を築き直すのが大変難しいことがある。・・・・・・だが時が経って、父親が生まれ変わったことが分かれば、子供たちは子供たちなりのやり方で父親にそのことを知らせるだろう。・・・・・・ここからは進歩が早い。こうした仲直りのあと、目を見張るような良い結果が続くことが多い。
アルコホーリクス・アノニマス 195,196ページ
回復への道で、私はお金では買えない贈り物を受け取った。それは大学に行っている息子からのカードだった。「親父へ、何もかもうまくいってて、俺、本当にうれしいんだ。どんなにうれしいか言い表せない。誕生日おめでとう。アイラブユー」。以前にも息子から愛していると言われたことがあった。それは何年も前のクリスマスの時だった。その時息子は泣き叫びながらこう言った。「パパ、こんなに愛しているのに。自分のやっていることがどうして分からないの!」実際私には分からなかったのだ。だから感情の金縛りにあって、私も涙を流していた。でも今度の息子からのカードを手にしたときの涙は、捨て鉢の涙ではなく、喜びの涙だった。
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「今日を新たに」 2004年5月31日 翻訳改訂版発行
AA日本ゼネラルサービスオフィス(JSO)発行
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9月26日
“霊的体験”という言葉が表している意味をもう少し考えよう。ドラマティックな変貌をもたらす決定的な神の意識を、突然に瞬間的に体験することはよくあることだが、だからといってそうでなければならないということではない。私たちのスピリチュアル(霊的)な体験のほとんどは、いろいろな角度から、いろいろな方法によって与えられる教育的体験を通して、時間をかけながら、ゆっくりと血となり肉となっていくものである。よくあることだが、AAの新しい仲間である人たちの友人たちは、その新しいメンバー自身が気づくよりずっと以前に、その変化に目をとめている。暫くしてこのプログラムを選んだ仲間たちは、生きることに対する自分の姿勢において決定的変化のプロセスを通ったことに気づき、このような変化は自分だけの力では決してもたらされるものではないことを知るのだ。
私の人生観は、より良いものとなっているか?
黙想
この世の中を父なる神の家として見るとよい。私に出会いを与えられるすべての人々を、愛と思いやりを持って父の家のゲストとして迎えよう。さらに自分自身を父の家に働く者としてすべての人に仕えよう。自分自身を下働きをする者として受け止めよう。私の手を必要とする他の人々にできる限りのことをする準備ができているように。神の仕事を手伝うとき、そこにはたとえようのない喜びがある。私のすべてが知ることのできる最もいと高き方に仕えることは、無上の満足感を与える。私の父の家で共に住むすべての人々に仕えることで、神に対する愛を表そう。
祈り
あなたへの感謝の表れとして、他の人々に仕えさせて下さい。あなたが無条件にお与え下さる慈しみに対して、私の小さなお返しとして働くことができますように。
ホームカミング社 「一日二十四時間」より
※私の独り言※ しばらくお休みしていました。申し訳ありません。4日間東京に行っていたのです。今週はまた28日・29日とラウンドアップで書けない日がありそうです。
お休みしていた間に考えたのですが、私たちは「知る」ことで行動が変わったりします。けれど、それよりも大きなものはやはり「気づく」ことでしょう。その気づきの大きなものが「大きな気づき」もしくは「霊的体験」なのではないでしょうか。私は今までの自分の気づきを大事にしています。なぜなら、それは否応でも私の行動を変えてしまったものですから。
そしてその大きな気づきの一つに「自分は他の人を傷つけてきたのか」というものがあります。一般的な意味では、そして私が感じるところでは、私は誰をも傷つけていない、と私はずっと感じてきました。ところが、その頑固な考えがいっぺんに覆されるときがやってきたのです。母が自閉症児のお母さんのことを「かわいそうだね、あんなに心配して」と言っているのをそばで聞いていて、これは母のことでもあるのだ!と気づいたとき、私は自分を愛してくれている人たちをずっと傷つけてきたのだ、と気づいたのです。
それまでは、埋め合わせなど私には不要なものでした。ところが、そのとき以来出るわ、出るわ、埋め合わせが必要な相手が次々と。それが、私が埋め合わせをしなければならない相手がいる、と気づいた大きなきっかけ、気づきでした。おそらく、それがなくてもそのうち気づきはやってきたかもしれません。けれど、自分を変えるような大きな気づき、それはただ待っていればやってくるものではないと思うのです。自分の成長がそこそこのものになったとき、ちょっとしたことで気づけるようになった、そういうことではないでしょうか。
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山口、AA宇部グループ Mike(マイク)
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