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2018年09月25日01:02

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《健康志向》

《健康志向》

食品を扱っていると、食の中にも流行りがある事に気付く。
最近はトクホ。『特定保健用食品』というヤツだ。なんだか知らないが飲料系に多い気がする。主には脂肪の吸収を抑える働きがあるとかなんとかの話だが、脂肪を気にする人が好んで脂肪を摂取するかどうかがそもそも突っ込みどころなのだ。
早い話が『食いたいが太りたくない人』向けなんだろうと個人的には解釈している。
それにしても、このトクホ…。高い。異様に値段が高い気がする上に、何度か飲んでみたが比較要素があると、大して美味しいとも感じない。
脂肪を気にする前に食欲が減退してしまう不思議なのだが、これが狙いなのかな?

いやいや、そんな事は無い。
多分アレでしょ、遠回しな値上げだ。実質値上げだ。
いったんレギュラーから引き下げ、復活を謳って入り目を減らすやり方がマンネリ化してしまい、ならばいっそ、値を上げよう! でも、どうやって上げる? トクホがあるではないか! …みたいな感じなんじゃないかな?

そんなトクホさん、最近は肌で感じる売れ方をし始めている。少し前はトクホ関連の品種が数える程度だったので目立った値段の差が客の手を伸び難くしていたようだが、気付けばトクホだらけ。同等の値段がお店の棚に幅広く並んでいるんだろう。客の目がマヒしたというかなんというか…。
まあ、正確な理由は定かではないが、とにかくこれまでとは異なる出方をしているんだよね。

やがてトクホしか認められない時代が来そうだ。


健康志向といえば、ここ最近では塩分オフの文言を聞かなくなったな。
まあ、味噌とかカップラーメンなんかでは根強く生き残っているものもあるけど、全盛期ほどではない。
塩分オフは個人的に、結局何の意味があったのかが理解出来ない。
それまでの100%の塩分を控えれば、当然ながら味が薄れてしまう。すると、口にした際に物足りなさを感じるものだ。

こうなると俺は少ない選択肢を迫られる事になる。

1:美味しく感じられないが、我慢して食べる。
2:塩分を加え、味を好みに調整する。
3:食べない。

こんな感じかな?
ちなみに俺の答えは『3』の食べない。いや、捨てたくないので作った分くらいは食べ切るけど、2回目は無い。だって素直な感想として不味いんだもん。
健康を思いやる心意気は悪くないと思うが、それでも我慢する食を通じる毎日は楽しくないどころか苦痛でしかない。…なので、塩分を控えない普通の味に走って食を楽しむ。コレに尽きる。

塩分オフの文字が減った理由っていうのは、結局は俺と同じ感想を持った人が多かったからじゃないのかな? とか思う。
…まあ、味噌関連にはけっこう生き残りの塩分オフが見えるけどね。あと、マヨネーズとか。どちらにしても、普通の使用量じゃ満足できず、結局は一回の使用量が大幅に増えるため、カットされた筈の塩分は量によって補われてしまい、ついでにコストもアップしてしまう。本末転倒だ。

健康志向は色々と思考を重ねて色んな形で出てくるようだけど、なんだろうね?
健康志向そのものにケチ付けるようだけど、あんまり意味無いんじゃないかな、っていうのが正直な感想なんだよね。
少し前にはグルメ志向が声高らかに謳われていたワケで、言えば今現在とまったくの対極位置の考えが支持されていたワケだ。

確かに好物ばかりを口にする考えも問題だけど、だからと言って味を我慢する食の捕り方と言うのも…なんかストレスが溜まりそうだ。

何かを望めば何かを捨てるしかない訳で、健康を望めばそれ相応の精神や神経を削る結果となるものだ。

別に起った訳でもない不健康をいちいち考えて水準を維持するのではなく、もっと好きに好きなモノを選び、その中にちょっぴり健康を気遣ったモノを含めた方が、最終的に健康で居続けられそうな気がするな。


アメリカだっけかな? 長寿のばあちゃん。
長生きの秘訣は大好きなペプシコーラを一日6本飲む事と言って笑っていたが、現在90歳を越えても未だ健康そのものという。車を運転し、買い物を楽しみ、庭の手入れ、読書に余念がない、ある種の理想の老後ライフだ。
でも、掛かりつけの医師やその関連全員からは『健康に悪いから飲むな』と言われ続けていたらしい。でも飲み続けている。それでも健康な今現在がある。
やっぱ健康の源は好物を適量で摂取する行為だと思うね。このばあちゃんの場合は『ペプシコーラを1日6本』というのが適量という話となるだけだ。もちろん、アメリカンサイズの1本がどれだけの量かは知らないが、きっと日本の350mlとかよりは大きそうだ。

ちなみに、そんなばあちゃんに警告を促し続けた医師や関係者は、健康志向でありながらみんな60〜70歳で寿命を迎えてしまったというオチ。戦後数十年の思い付き同然の検証結果などたかが知れているといったよい証拠であり、データや推論、理論なんてそんなものだ。
きちんとした結果なんていうものは、少なくとも数百年以上の参照が必要だと個人的に思う。

『レモン1000個分のビタミンC配合』なんていう食品を見掛けるが、そもそもレモン1000個分のビタミンCの摂取を必要とするタイミングが、人生のどの辺に存在しているのだろうか?
そして『配合』という文字。これはその対象にビタミンCが存在していない事を意味し、そこに強引にビタミンCを加えた証明ともなる、本来の自然界に存在しないカタチを作り上げられた結果に過ぎないのだ。食した後の、食し続けた後の後遺症や拒絶反応に関しても問題は何もないのかな? 分かる訳ないか、何せ、誕生から100年も経っていないからね。


《あとがき》

健康とは確かに身を持って感じるこの上ない素晴らしさだと思うが、そういったバランスがどこかで崩れる結果が不健康だ。
不健康の原因は様々で、災害などの理不尽な状況がもたらす不健康だって存在する。

屁理屈くさい話かもしれないが、気にしたところでどこかの角度に隙は生じるものであり、完全な防御態勢が整っていても、自然災害などの人間の力量を越える力が加われば、その行為そのものが無駄となる。

アレコレ恐れて無限の『万が一』を考えて怯えるならば、素直な気持ちで体が欲しがるモノではなく、口や舌や思考が欲しがるモノを摂取する行為も健康志向と俺は考えるんだよね。

そもそも健康とは全ての状態が良い状況で維持されている時間帯を指すワケで、今回のトクホに関しては、あくまで『脂肪の吸収を抑える』だけの話だ。決して脂肪を受け入れない訳でもなければ、風邪などの病原菌を遠ざける話でもない。

塩分の過剰摂取も高血圧や脳出血などの原因に繋がるとも言われるが、あくまで『言われる』というくらいの確率的根拠であって、『直結』するワケでない。
無塩に拘っても血管が弱ければ脳出血も起こすし、方向を変えれば転んだ方がよっぽどそうなり易いのだ。こうなると塩分に拘る意味が無い。

健康に拘る事が悪いわけではないし、むしろいい事だと思う。
しかし、無心になるほど根拠なしに『健康』に囚われる行為は考えものだと思い、そんな『健康』を盾にとってアレコレ得意気に新商品という形でユーザーを魅了するメーカーも、相当に無責任な考えを持ったもんだと思う。

既に他界した『いかりや長助』や『さくらももこ』はそれぞれの癌でこの世を去ったワケだが、そんな2人に共通した性格は、一種の『健康オタク』だ。
そんなオタクであっても、体内の異常には気付く事が出来ず、病院側も同様に気付けなかった結果と言えるだろう。

そこに俺の言葉が介入すれば、
『専門だ技術だ知識だと言い張ろうが、人間の能力の限界なんてそんなものであり、予知も予想も高確率ではなく、確定でも確実でもなんでもない』
となる。

医師が診察の後、
『一応、お薬出しておきますね』
とか、
『念のため、お薬出しておきましょう』
なんて平然と言う場面が多いが、まずもって『一応』や『念のため』という言葉そのものが患者の病状を理解できていない証拠となっており、一種のギャンブルと勘違いしている気がする。

他界した2人の話に戻せば、地位と名声を備えた人物への医療技術の集結とは相当のものだった事だろうと想像する。

でも、癌大国の日本でありながら、効果的な対処法は未だ見出せていない。
ならば、可能性を信じた薬品の投与による癌の除去ではなく、回復しなくとも、実際に癌の進行を一時的に完全に抑える事の出来る舞茸でも食べさせてれば良かったという話だ。

まあ、統計学を基準に天気予報を当てようとする発想が素晴らしい、日本人らしい話とは思うけどね。

ちなみに有能な医師は、助からない患者の付添人にこう言うとか。
『延命は可能だ。しかし、1000万積もうが2000万積もうが、助からないものは助からない。そして延命もせいぜい1か月前後。更に患者な苦しみを伴う。…どうする?』

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