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2018年08月14日01:52

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数字の読み方のお話。

閉幕したコミケ、酷暑の夏に求められるさらなる対策とは?
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=5242332

10日に運ばれた人の数が180人。
これを3日間の合計だと勘違いしている人も居るみたい。
なので、この数字の補足を少々。

まず、この180という数字は1日分の人数。
2日目、3日目と条件が異なるので一概に言えないが、
三日間の日程であれば、その三倍、540人程度と考えるのが普通。
ただし、この180と言う数字は「運ばれた人の数」であり、
入場前、退場後に具合の悪くなった人、帰宅後に具合が悪くなった人、
具合が悪くなったが運ばれなかった人は含まれていない。
つまり、この180と言う数字は「最低でもこれだけいた」という数字だ。

また、気になるのが2日目、3日目の数字が公開されていない事。
コミケはその性格上、三日連続で行く人も少なくない。
となると、前日の疲れを引きずっての来場者も多くいるはずだ。
もし、日を追うごとに運ばれる人に増加の傾向が見られるのであれば、
4日の日程になった場合、その被害がさらに拡大する可能性がある。
そういう可能性があるにも関わらす、2日目、3日目の数字は公開されていない。
確かに倒れた人の数ってのは「コミケにとって不利な数字」だと思うけれど、
そこは「現実的な対処」をするために公開するべきではないのかい?
その為、参加者が対策を打つ機会を失った状態にあるんだぜ?
俺には、かなり不誠実な事に見えているんだけれども…。

また、同時に気にしなくてはならないのは、
コミケ運営側が倒れた人達に正しい対応が出来ていたのか、
対応のキャパシティは充分であったかどうかだ。
Twitterなどで様子を探る限りでは、大事に発展した人はいないみたいだけれど、
対応の内容についてはあまり情報がない。だから悪いとは言わないけれど、
熱中症は気温が1度上がれば倒れる人が数倍にも膨れ上がるものだし、
熱中症による脳へのダメージは、ゆで卵を生卵に戻せないという例えも
されるぐらい深刻なものだ。だから学校のクーラー問題が大事になっている。
その為、この辺りの情報の公開も必要ではないかと思っている。
だって、ここ数年の酷暑は「災害レベル」なんでしょ?
災害の対応情報が公開されないのは参加者にとって死活問題ではないですか? 
もし、政府や自治体が同じことをしていたら「関節的な殺人」と
揶揄されてもおかしくない事ではないですか?

それを踏まえた上で「10日に運ばれた人数180」をどうみますか?
俺には「かなり怖い数字」に見えています。

で、正直、現状を見る限り、対策はないと思う。
普通、室内イベントは1日の来場者数が10万を超えたら処々の事情から、
入場料を高くする事で来場者数を減らしたり、入場者数の制限をかけたり、
日程を調整して過密にならない様に来場者を散らすなどの対策を打つのだけれど、
コミケというイベントの性格上、どれも難しい。

それに、同人業界の年間の利益は775億円規模(2017年)。
その利益を手放すような事はまず考えない。どちらさんも「自分に関係の
無い所で倒れてくれ」と奇妙なチキンレースをしている所なんじゃないかな?

で、最も柔軟に対応できるのは、サークル参加してない一般参加者。
彼らが「コミケは今のままでは危険である」と声を上げ、
ボイコットも含めコミケ運営に「対策」を求め働きかけるしかない。
でも、そういう自浄作用を発揮できないのもオタクの特徴だしねぇ…。
(自浄作用があれば、法律違反である二次創作は、ここまで大きくなっていない)

繰り返しになるけれど、現状を見る限り対策はないと思う。
そこで「生きる意味より、死なない工夫」という言葉。
これは俺の座右の銘なんだけれど、皆さんにはこの言葉を送ります。
死んだら終わりますよ。人生もコミケも。
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