先月、「明治30年前後の奈良市鳥瞰図」という日記を載せました。
1枚目の画像がその表紙です。ここには英語しか書かれていません。出版者は大阪のカワカミさんで、神戸のコーベ・ヘラルドが総代理店です。外国人を主な対象者にした地図なのでしょう。コーベ・ヘラルドの所在地は 76-a Kio Machi,Kobe とあります。現在の神戸市中央区京町のことと思われます。そうだすると、ここは旧外国人居留地であり、コーベ・ヘラルドの所在地として納得できます。
ここまでで一応満足だったのですが、できれば当時の神戸市の地図で確認してみたいものと思っていました。
よくしたもので、そういう気持ちでいたら、幸いに明治37年の神戸市の地図が手に入りました。
この地図、色分けされています。色分けは次のような「部」ごとになされています。
葺合部、神戸部、湊東部、湊西部、湊部、林田部の6つです。「部」という単位は初めて見ました。後の「区」に当たるような行政単位でしょうか? それとも、単なる地域区分でしょうか?
この一覧表に依れば、「神戸部」の1行目に、海岸通、前町……の下の方に京町があります。
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