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2018年05月16日09:50

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『ハッピーエンド』感想

〜「白いリボン」「愛、アムール」の2作連続でカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した名匠ミヒャエル・ハネケが、難民が多く暮らすフランス北部の町カレーを舞台に、不倫や裏切りなどそれぞれに秘密を抱えた3世代の家族の姿を描いた人間ドラマ〜
               <映画.comさんより>

この日本版ポスターと・・・
               
フォト


この海外版ポスター
               
フォト


下の丸いマークに注目。これ、そう、スマホの画面。
もう、これだけで、この作品の内容の3割ぐらいは、語っているかも?

スタートから、目が点になりました。スクリーンいっぱいのスマホ画面。
そして、これはエンディングまで、根底に流れている視点。

登場人物それぞれが、何かしらの秘密を抱えている。
表向きは何事もないように振る舞い、本音はSNSで吐きまくる。

冒頭から漂う死の気配。
ジョルジュ(ジャン=ルイ・トランティニャン)と孫娘が隠していた共通点。
絆ではない、奇妙なつながり・・・。
  フォトフォト

スクリーンから台詞が全く聞こえず、こちらから近づいてゆくしかない仕組みの2つの場面。
突然崩れ落ちる建設現場の壁。すべてを切り裂くようなチェロの音。
移民労働者に対しての視線も忘れない。

エンディングの衝撃・・・。
タイトルを思い出して「これは・・・」と頭を抱えつつも「うわあ、すごいな」と妙に納得。

静かに、低温で、じわじわ挑発されました。
とにかく、これからもこの監督の作品は観続けたい。

4つ☆

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