あの頃の未来に僕らは立っているのかなあ？

1860年頃、「レ・ミゼラブル」の作者が、出版社に本の売れ行きがどうか聞くために
「？」（意：売れ行きは？）の一文字だけの手紙を書いたそうな。
すると出版社からは「！」（意：バズってますよ！）って返信があったとのこと。
これが「世界で最も短い手紙のやりとり」ってことらしい。昔なにかのエピソードで読んだことがあります。


この話を子供だった僕が聞いたときは「随分わけのわからんやりとりだなー」と思っていたけど、今考えてみると、自分だってこのやりとりよくやっているなぁ、と思います。
こないだはLINEで友人に「いつ会う？」って聞いてたのに、友人からしばらく返信がなかったので、「？」（意：おーい、どうした？）って送ったし。
そこで返ってきたのはスタンプだったけど、結局１文字同士のやり取りには違いない！
結局、そこにお互いの信頼関係とか過去の経緯とかの前提があるから、１文字でも成立するんだ。


とすると、はるか太古の昔から、そういうやりとりはあったんでしょうね。
原人A「？」（意：俺の作った土器の使い勝手はどうだ？）
原人B「！」（意：めちゃヤバい、マジ卍、バイブス上がってくるぜ！）
みたいなね。


未来にだって、僕らが想像もできないようなコミニュケーションツールで、結局似たようなことやってんだろうなー、と思いました。



そういやLINEなんて、まだ普及して10年も経ってなかったよな。
10年前、ツイッターすらまだ爆発的に使われる前だった。
mixiは時すでにSNSとしての全盛期を過ぎていたけど、それでもそれなりの賑わいがあった。今じゃスマホゲームのおかげで副業的に細々やれてる感じだが。

日本に放射能に汚染された土地ができるなんて思ってなかったし、SMAPが解散する未来も信じられなかった。
僕らはたった10年後の未来すら、予想ができないんだ。

けれど、どんな未来が来ようが結局やるこた同じなんでしょうねえ。「？」があって「！」で返すようなやりとりを、延々やっていくのでしょう。
10年だろうが何年だろうが変わらない。
実際、この日記が変わってない。
ってことでもうすぐ10年です。