ピンポ〜ン!
「宅配便です!」
めんどくさいなぁ…
部屋でひとり、裸族タイムを楽しんでたのに…
どうせ嫁はん宛てのしょーもない通販の品物やろ?
配達員の声は男やけど
なんぼ男や言うてもズボンぐらい穿いて出やな失礼やわな…
いや、最低でもトランクス?
いやさ、ボクサーパンツ?
いやいや、ブリーフ?
まぁ、どんなに面倒でも最低限、コテカぐらいは装着したらな
相手も目のやり場に困ろうというものや!
それすらめんどくさいし
このまんま居留守使ったろか?
どうせワシは痛くもかゆくもないし…
などと逡巡してる間にも
「山本さぁん、山本さん、居ないんですかぁ?」
むむむ
![あせあせ(飛び散る汗)](https://img.mixi.net/img/emoji/78.gif)
面妖な!
![冷や汗](https://img.mixi.net/img/emoji/60.gif)
![冷や汗](https://img.mixi.net/img/emoji/60.gif)
「居ないんですか?」などというやつが居るか?
仮に本当に居ないんだとしたら全く何の用もなさない台詞やし
居る相手に「居ないんですか?」は
もはや「居留守使ってるんですか?」と同義語である!
まぁ、嫁はんに恩を売っとくのも一つの手法やし
とりあえずトランクスだけ穿いてでた
「山本ひろみさんのお宅ですね? ここに印鑑をお願いします」…
で、印鑑を押して商品を受け取り
そこで夢が醒めた!
で、何よりも不可思議だったのは
裸族でもブリーフでもコテカでもない!
配達員は「印鑑をお願いします」と
言いながら懐から配達員本人の印鑑を取り出し
ワシに差し出した!
ワシもワシでなんの躊躇もなく
さも、当然のようにそれを受け取って
受領印の欄に押印したのである!
配達員の苗字は「田中」だったのが
何故か印象的だった
「ご苦労さん!」
「ありがとうございました!」
終わり
ログインしてコメントを確認・投稿する