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2017年10月24日21:52

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盲導犬虐待話の顛末

こちらが協会の公式見解のようです。
この件、協会のほうでもう少し早く事実関係をはっきりさせて明らかにしていれば…、というのが、率直な感想ですね。

http://www.eyemate.org/blog/457/

以下、上記ページからリンクされているPDFの内容です。

盲導犬を蹴ったという動画について
2017年10月23日
公益財団法人アイメイト協会
盲導犬を蹴ったという動画がインターネットにアップされ、多くのお問い合わせが来ております。当協会としても、そうした事実があったのであれば、厳格に対処すべきと考えておりますし、貴い生命が不当に虐待されるというようなことがあってはならないと考えます。
インターネット上には、憶測を含めたさまざまな情報が飛び交っていますので、あらためてこの間の経緯を説明いたします。
■経緯
当協会がこの動画の情報を得たのは、10月10日(火)午前のことでした。ネット上の動画を確認し、すぐに当協会の卒業生かどうかの調査を開始しました。
翌10月11日(水)の朝、当協会の卒業生に対し「緊急」の案件であるとして、知っている情報があれば協会に届けるよう一斉連絡しました。また、個別に卒業生にも連絡を入れ、事実の確認を急ぎました。
その後、一斉連絡を行った11日のうちに、動画の人物は当協会の卒業生のAさんであることが判明しました。すぐにAさんと連絡をとり話をしましたが、Aさんに犬を蹴る意図はなかったこと、あくまで方向を修正する意図であったこと、しかし協会の指導と異なる間違った方法をとってしまったことを認識し、深く反省していることを確認しました。また、Aさんの使用状況は毎月のように協会が確認しており、何事にもまじめに取り組む、温厚でやさしい人物であるため、緊急性は無いと判断し、週末となる14日(土)に面談をすることにしました。
ところが、10月13日(金)の朝、12日から13日にかけて「和光市駅で該当者を突き止めるべく張り付いている人が複数いる」との情報が入りました。
盲導犬は、視覚障害者が安全に歩行するためのきわめて大事な術です。万が一、これが路上で突然取り上げられるという事態になったら、視覚障害者の生命に関わる一大事となります。
従って、Aさんに直接危害が及ぶ可能性を鑑み、Aさんと急きょ面談することを決定し、13日午前9時過ぎに連絡。午前中のうちに面談を行い、そして、様々な状況を確認した上で、総合的な判断によりその場で犬を引き揚げることを決め、協会へ連れて帰りました。
■犬の健康状態に関して
犬の健康状態については、まったく問題がないことを確認しております。協会に引き揚げ
るにあたり獣医師による診断も行いましたが、虐待が疑われるような痕跡は一切ありませんでしたし、良好な健康状態を保っておりました。また、自治体担当者も当協会に来会し、実際の犬の状態を確認しております。
■「虐待」というレッテル
映像を見た人の中には、添えられた過激な言葉による方向づけも加わり、「蹴っている」と受け取った方がいたかもしれません。しかし警察とともに冷静に観察した上で申し上げるならば、この映像一つだけをもって「蹴った」と断定することはできない、というのが公平な結論と考えます。微妙な言い方に聞こえるかもしれませんが、少なくともこの映像だけで「虐待」と言うのは明らかな行き過ぎです。
また、前述のように、犬が健康な状態にあることが確認されています。「蹴った」「虐待」していたという痕跡も、また、本人の周囲からも、そうした事実は一切認められませんでした。
これらは、当協会がこの間に相談をしていた警察署、自治体等の関係機関、獣医師、弁護士、そして当協会を含めたすべての方による一致した見解です。(ただし、協会の指導と異なる間違った方法であったことは事実です。)
使用者本人の名誉のためにも、そうした嘘情報をインターネット上に流し、また、一方的にレッテルを貼って非難することで何が生じるのか、その意味をよくよく考えていただきたいと思います。
そして、もしも本人に原因があったとしても、動画をネット上にさらし、「キャンペーン」と称して個人を攻撃する行為は、いわゆる「ネット私刑」となります。個人に対する一方的な暴力であり、許されない行為であると考えます。
同時に、真偽の定かでない伝聞情報をむやみに信じ、軽々に流布することもあらぬ被害を生むことになります。この間、大阪で問題行動があったかのような誤情報がありましたが、こちらも事実であるという根拠はなく、すでに発信者によって取り下げられております。
■関係機関との相談等
当協会では現在、警視庁サイバーセキュリティ対策本部をはじめ、埼玉県警、石神井警察署等との相談を順次開始しています。また、法務局人権擁護部への相談を行い、さらに関係機関や弁護士等とも協議を進め、しかるべき対応を今後も継続していく予定です。
■使用者Aさんについて
今回の件を受けAさんは、関係各位にたいへんなご迷惑とご心配をおかけしたと深く反省しています。現在、白杖での生活となり、今後再びアイメイトを持つことはありません。
アイメイトが実現する自由な歩行は、職場への移動手段であり、生活上の移動手段です。
仕事はどうなるのか、日々の買い物はどうするのか、病院に行くのはどうするのか。アイメイトは、趣味や旅行といった楽しみ以前の問題として、日々の生活の基盤を支える重要な存在でした。Aさんは現在、そうした、視覚障害者が抱える様々な問題を解決するための大きな支えを失った状態にあります。
■今後について
当協会では今回の件について整理・検証を行い、あらためて使用者に対して適切な教育・啓発活動を実施していく所存です。
また、今回、当協会からの情報提供において反省すべき点があったものと考えております。正しい情報を適切に発信するようこれまで以上に努めてまいります。
■最後に 〜盲導犬と福祉に関する正しい理解を〜
当協会をご支援してくださっている方々をはじめ、多くの方がご理解いただいていることと思いますが、今回、ネット上の一部に、盲導犬や視覚障害者、協会に関する誤った情報が流されました。ここで、そのすべてを逐条的に説明することはいたしませんが、以下2つの点についてのみ申し上げます。本来であればあらためて言うまでもないことですが、このたびの騒動の中、一部の発言に大きな誤解があったようですので申し上げます。
・盲導犬及びすべての補助犬は、認可された特定の団体によって適切な飼育環境で育てられ、また、適切な指導の上で使用者に手渡されています。これらは福祉事業として適切に運営されております。
・障害者が、健常者に比べて劣っているというようなことはありません。障害者の人権を否定するような発言は、おやめ下さい。我が国は、障害のある人もない人もともに暮らせる社会を目指しています。障害者の社会参加を促進する福祉事業について、正しいご理解を期待します。
以上

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