此れから二つは、鑑賞会用の開設です。
ヨハネス・ブラームス作曲
運命の歌作品54
サー・コリン・デイヴィス指揮
バイエルン放送交響楽団・合唱団
かんち自身の解説
この鑑賞会では、初めての登場になります、ブラームスの「運命の歌」。じつは、同時鑑賞会で私が音源を提供してご紹介したことがあります。一番好きな演奏はそれなのですが、今回はその次に好きな演奏を御紹介したいと思います。
ヘルダーリンの詩をもとにしたオケ付きの合唱曲です。このようなオケ付きの合唱曲をブラームスはいくつか書いています。ヘルダーリンの強烈な詩を、ブラームスのこれまた個性的な和声で表現された作品は、今回の1プロとしてぴったりだと思います。是非ともその世界を味わってみてください。
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運命の歌」(うんめいのうた、Schicksalslied)作品54は、ドイツの作曲家ヨハネス・ブラームスが作曲した合唱と管弦楽のための楽曲である。詩はヘルダーリンの『ヒュペーリオン』による。1868年から1871年にかけて作曲され、1871年10月13日、ヘルマン・レーヴィ指揮によりカールスルーエに於いて初演された。演奏時間は約20分。
ヴォルフガング・フォルトナーは、同じ詩による歌曲「ヒュペーリオンの運命の歌」(Hyperions Schicksalslied)を作曲している(『ヘルダーリンによる4つの歌曲』の一曲)。
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まず、ブラームスの「運命の歌」ですが、これは以前某SNSで述べているんです。それを一部転載します。
歌ってみると、大変です。合唱や管楽器をやられている方はよくわかると思うのですが、高音部をピアノないしピアニッシモで「歌い始める」んです!歌い始めはアルトですが、確かメゾピアノだったはず。テノールもそう。しかも、やわらかく。超弩級の難しさなのです。
でも、アマチュア合唱団は歌いたがるんです。なぜかって?お金かからないからですよ。だって、オケがあればコンサート成立してしまいますから。ソロパートがないので、ソリストが要らないんです。だから、その分節約できるんですね。全く、合唱団の自己中ですね(って、かつて自分もそうだろと影の声が・・・・・)。
そう、この曲はソリストがいらないんです。収録されている曲の中で唯一ソリストがいない曲ですし、また唯一の合唱曲でもあります。歌詞も転載したいのですが、これはブログではちょっと差し控えさせてください。ただ、これも私が書いた日記から転載しますが、
私たちは、理想と現実の狭間で悩みますよね。本当にその通りなんです。でも、それをあまり嘆くことは無い。そんな暇日常生活ではないからです。
でも、ふと立ち止まった時、「自分はこれでいいのだろうか」と思うことはありますよね。それをすべて受け止めたのがこの詩です。
もし、この詩を読んでぴんと来た方、この曲をお勧めします。
きっと、ヘルダーリンと同様、理想と現実のギャップで苦しんでいるだろうから。
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