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2018年02月13日20:36

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改善というより改悪すべきでしょうか…

教員の多忙化、改善どうすれば
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=4983139

 国や自治体は本気で考えていないだけです。

小学校の話。

先生の勤務開始時刻が8:20としましょう。
まず、8:20から仕事を始める先生はいません。
ほぼ全員、7時代或いは6時代から始業しています。
授業の準備はもとより、余計な会議や出張のための宿題、
文科省調査の回答など多岐に渡ります。
交通指導などが入っていれば、そちらに労力を掛けなければなりません。
自分のロッカーに荷物を置いたとたんに始まるのが、先生達の仕事なのです。
早朝手当てなんて言葉は知りませんし聞いたことさえありませんという世界。

お茶をすすって始業時刻を待つなんてコトは有り得ません。

大きな学校だと、職員朝礼は週に1度といったところでしょうか。
子どもが登校する8時ごろは、教室で子どもを迎え入れます。
宿題のチェックです。私はこのときに一気にターボモードでノートを添削します。
一気です。間違えがあれば、その場で直させます。
目標は朝の学習が始まる8時20分。始業時間ですよ。
始業前にターボチャージャーを1つ使ってしまいます。

そのまま一気に朝の会〜1時間目〜2時間目までぶっ通しです。
教材研究なんてしている暇はありません。
自分の経験と作り溜めた教材を駆使して子どもの実態にあわせて
授業を展開していくわけです。
ただ、学習内容によっては、教材をその都度作ったり手直ししたりしています。
忙しいからといって手を抜くわけにはいかないのです。子ども第一ですから。

業間休みです。休みなんて子どものためにあるだけで、
私たち教員は休んでなんかいられません。宿題の添削の続きです。
日記や作文は子どもの思いが詰まっていますから、コメントも心を込めて記入します。
ただハンコをついて返せばいいとお思いの先生もいらっしゃいますが、
ここはこだわりと言いましょうか、時間を掛けてもじっくり見たいところです。

 でも…
本当ならばこの時間、子どもと一緒に話をしたり遊んだりしてあげたいのです。
学習の添削は学力アップには本当に必要な作業です。
でも、子どものこの一瞬、この学年のこの時間を共にしてあげたいなぁ…
という気持ちもすごくあるのです。

子どもに向き合う時間、これがないのです。

3時間目〜4時間目も同じく怒涛の如くこなします。
手は抜けません。その時間の子どものノートも必要に応じて添削します。
ココがポイントで、折角の授業時間なのだから、評価まで一気にしてしまえば
あとがラクになります。
ですが、その分、またターボモードなので気力の消費は覚悟の上です。

給食時間。これは指導の時間なので、職員は休憩なんて出来ません。
学校によりけりですが、食器の素材が陶器だったりプラだったりアルミだったり…
そこだけでも指導の比重が違ってきます。
陶器だと、割られるとその分自治体の財政に響きますから、こちらも神経を尖らせます。

おかずを落としたり、牛乳をこぼしたり、ゲロ吐いたり…

相手は子どもですから、そんなことくらいは想定内です。
ですが、実際にあったとき、先生はのうのうと給食を喰らっているわけにはいきませんよね。
給食を一気に平らげると、先生は箸を置き赤ペンを持つのです。
30人前後のノートを平均2〜3冊見ます。
本来ならば、子ども達の顔を見ながら
食べ方の指導や食事の楽しさを指導するべき時間ですが、
ノートを見つめる時間になっている場合が多いのです。

昼休み。ここも先生は休みではありません。
勤務時間割り振りでは、先生も休みのはずです。でも、そうじゃないのです。

食事の遅い児童の指導。
委員会活動の指導。

などがあるのです。ほぼ全ての先生は、この時間の仕事は苦にしていません。
だって、いつものことだから。
寧ろ、勤務時間がそうなっているなんてことは、忘れていますよ。
でもいいんです。子ども第一ですから。
トイレ休憩なんて、思い出したときに慌てて取るほど。
この時間も、子ども達と向き合いたいのですが、不可能なのです。

さぁ、掃除時間。
この時間もノート添削をしている先生がいます。
が、さすがにこの時間までに終わらせることが出来ないのはいかがなものかと。
たまたまならいいですが、常習的にこの時間までとなると、仕事の効率を再考することを勧めます。
それでも、片付かないんですってば!!!!

そんな惰性で、5〜6時間目をこなします。
帰りの会が終わる15:45頃。やっと肩の荷がおります。
さぁ、勤務終了まであと、65分!
明日の授業の準備するぞ!学級通信作るぞ!!掲示物を作るぞ!!!
なんて気合を入れた途端、
「今日は研究授業の検討します〜」
「ちょっと重いものを運ぶから、手伝って!!」
だとぉ〜?!!
自分の仕事を全うしようとする一方で、周りの仕事を手伝う一件が舞い込むわけです。
気持ちよく協力はするんだけど、自分の仕事が残業として残るという。

まぁ、たった65分で出来る仕事なんてたかが知れています。
でも、1教科分の教材研究をするには充分です。
子ども達の実態を考えてきめ細かく準備できますから。でもそれが残業なんです。

このように、学校の先生という仕事は、残業ありきで組立てられています。
学校長もそれを充分知りながら(知らないわけがないわな。教諭〜教頭経験しているんだから)、
勤務時間を割振っています。ブラック企業以外の何者でもないでしょう。
ということは、上に立つ自治体教育委員会や教育長は確信犯。

記事にあるような、余裕時数のカットには反対です。
なぜならとんでもない事態に陥る恐れがあるからです。
夏季・冬季・学年末休業日の短縮を意味するからです。

余裕時数は、その名の如く余裕を持たせるための時数で、言ってみれば自由に使える時間です。
遅れている教科や運動会の練習などに使ったりしますね。
更に、台風の接近だとか地震だとか、災害に遭い臨時休校にする場合や
また、インフルエンザなどの伝染病が蔓延したときの学級閉鎖をする場合にも
その時間を充てます。つまり普段からカットしていると、緊急の対策が出来なくなるわけで、
長期休業日を補充時数にせざるを得なくなるわけです。

…となると、更に先生たちの年次休暇を取るタイミングが失われることにも直結します。

だったらどうすれば、根本解決できるか。
現場の切実な声としては、小学校でも教科担任制にするべきです。

とはいえ、全教科ではなく、各学級を2人で受け持つ複数担任制にすると。
A先生は、国算社家。B先生は、理体図音。
主の担任が学級活動や道徳を担うってね。
どっちの先生も、裏番組で教材研究できるし学級事務だってできる。
単純に計算して、今の担任×2の人事が必要になってきます。
そんな予算、たちまち組めませんよね。

だったら…

いまの授業時数を削減するしかありますまい。
外国語なんざ導入するだけの価値はありますまい。
一日5校時授業。15時には下校。校舎に子供一人残らせない。
終業まで1時間50分。それが5日間。
週に9時間10分の自己研修時間があれば、ほぼ残業は0に近くなるはずです。

あれもこれも取り入れるなんざ、愚の骨頂!
教員の仕事の改善…それには身の丈(財政)に合った教育をするべきだと思います。

それだけだよ。
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