「都鳥・霜柱」句 & 2/4(日)句会募集

12/2(土) の句会での俳句です。
兼題 ●「都鳥、ゆりかもめ」
　　 ● 「霜柱」

風強し宙を操る都鳥
言問へばフンと答ふる都鳥
都鳥言問ひもせず上村橋
餌遣りの人の振る手やゆりかもめ
足跡の乱れや今朝の霜柱
霜柱昨夜の諍ひ踏みしめて
登校の児童の声や霜柱　　ヨッシー

たくまざるエンタシスかな霜柱
日のぼり音なく崩る霜柱
天然のアスファルトかな霜柱
都鳥寒気と駆けっこやって来る
この寒さ誰に伝えん霜柱
静かさや水吸われきて霜柱
氷琴や叩いてみたい霜柱　　　f検定

霜柱小さきナイフの光りたる
業平の名消えし駅や都鳥
曇天に白き一点都鳥
東京の空の青さよゆりかもめ
通学の児童踏み行く霜柱
そのかみは漁師の町や都鳥
うち並び土もち上げて霜柱　　のりこ

まぼろしの地底都市出づ霜柱
霜柱アクアの地球持ち上げり
ゆりかもめ都の塵をよそにして
黒船の初発見者ゆりかもめ
青春の硝子のカケら霜柱
江戸湾をゆたり逍遥ゆりかもめ
俺の道決めて歩めり霜柱　　　　雅明

都鳥虚空をひとつ旋回し　
都鳥鳴き交わしてや恋の歌　
どこまでも人歩かすや霜柱
霜柱下には小人隠れおり
霜柱土にも白さ失はず
秩序とは壊すものなり霜柱
いづこよりその名を負ふや都鳥　　橙

大海の匂い纏いしゆりかもめ　
あおぞらに白き三点ゆりかもめ　　
霜柱踏まんとて手をほどきたり　
あどけなし水面漂うゆりかもめ
杭の上思い思いのゆりかもめ　
斜めに一直線白きゆりかもめ
人眠るころ生まれたる霜柱　りっちゃん

都鳥首すくめれば温(ぬく)として
逆光焼き尽くす都鳥は黒
船尾追う此岸見送る都鳥
都鳥やけに目につく船出かな
霜柱ゴジラとなりて踏みしだく
土の土地少なくなりし霜柱
豊洲問題白黒つけよ都鳥　　サンダル

霜柱踏むガリバー譚や巨人気取り
地の神の硝子細工や霜柱
都鳥業平の和歌知らざるや　
大川の語り部なれや都鳥　
霜柱踏めば蹠に楽湧けり　
かしましく大川乱舞都鳥
梅若丸悲劇伝えよ都鳥　　　　　霧海

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
次回の句会は　2/4(日)
13:30 事務所集合となります。
兼題は「鶯（うぐいす）」
　　　「冴返る」の２題です。
お時間ある方、ぜひいらして下さい。