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2017年12月15日00:34

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【映画日記】『戦場のメリークリスマス』&急遽、宣伝! 『被ばく牛と生きる』、の巻

 12月14日、木曜日。

 前日、夕刻。やはり猛烈な睡魔が到来。そして、ぐっすりと。

 その後、夜中3時前に目が覚めてしまったのには往生したが、続けて取りかかったスケジュールの修正・組み直しには更に往生し、大方が済んだのが8時過ぎ。

 大急ぎで出かければ、新しく組んだスケジュール通りに9時から上映開始の『Dear Girl〜Stories〜THE MOVIE3 the United Kingdom of KOCHI 六人の龍馬編』@TOHOシネマズなんば上映最終日に間に合ったのだが、「いや、一息つきたい……」となり、次いで、「そんなもん、マイル稼ぎしたいゆーても、なんでこれまでに1作も観たことのないシリーズの中途から観るねん、俺? アホちゃうか!? あらすじを読んでも興味が湧かへんしやー…… やめや、やめっ!!」となって、5時間近く掛けて組んだスケジュールの1本目から早くも崩壊……(‐‐;)

 結果、1時間ずらして【午前十時の映画祭8】に足を運ぶことにした。先月、この枠で上映されていた『グロリア』と『悪魔のような女』を観逃してしまったことを非常に悔やんでいる。この2作品だけでも、どこか上映してくれまいか? 塚口サンサン劇場さん、どないやろかしらん? 今年、オードリー・ヘップバーン3作品と『アンタッチャブル』を上映してくれた劇場なだけに、ひょっとしたら…… わー、拝むから上映してくださーーーーい!!!!!(←悲痛)


 さて、観た映画について書こう(←唐突^^;)


●『戦場のメリークリスマス』

 高校生の頃にビデオで1度観ている。当時は「辛気臭くてしょーもない映画」と感じたものである。加えて、ヒジョーに退屈したものであった。今になって、「おー、僕は早熟でもなんでもなかったのだなあ。年相応だったのだなあ」と思う(←ホンマかいな?^^;)

 が、今回はじっくりと観た。退屈しなかった。

 『愛のコリーダ』、『愛の亡霊』と男女の性愛劇に舵を取った大島渚だが、その後にコレである。性愛は絡むが女性は絡まない(←この後に撮った『マックス、モン・アムール』では女性は絡むが男性は絡まず、チンパンジーが絡むのである。頭が良過ぎる人のやることはよぉわからん…… 尚、この頃の大島渚が撮影現場で繰り広げた狂態は既に伝説の域に達している。凄過ぎて、やっぱよぉわからん……^^;)

 といったところで、本作。

 これは、遺作となった『御法度』に繋がりますな。それも、モロに。いや、男色・衆道・同性愛的な要素は外殻であって、そちらの近似性も確かにあるが、それ以上に重要なのは、その外殻の内部で渦を巻いているものが『御法度』と繋がっているなあ、と。観念劇なのだけれど、「その観念とはなんぞや?」と考えを巡らせた時に、やはり『戦場のメリークリスマス』と『御法度』は切り離せない関係にあるな、と。

 即ち、閉塞状況下における人間関係の異化・変化である。しかし、その結果で生じるものは、決して異形と呼ぶべきものではなかろう。そもそも、本能と狂気には、然程の差異もなかろうて。

 本作は、<玉葱を剥き続けた果て>とでも言おうか。大島は、本作で人間をむき出しにかかり、彼なりの解釈を呈示し得た。ここに異能たる大島の凄味がある。

 尚、後に北野武監督作品の特性・個性として広く認知されるようになった青味の強い色調(=キタノ・ブルー)は、本作の影響を強く受けたものではなかろうか?(この青い画も『御法度』に繋がる)

 
 鑑賞後、阿倍野区民センターに向かう。11月に大阪での劇場公開を終えたドキュメンタリー映画『やさしくなあに〜奈緒ちゃんと家族の35年』だが、監督の伊勢真一さんは、15年程も、このホールでヒューマン・ドキュメンタリー映画祭≪阿倍野≫を催していた。今年、映画祭は、その歴史に幕を閉じたが、伊勢監督も、同映画祭に参加した経験のある監督たちも映画を撮り続けている。そこで、「チラシ、置いて下さい。宣伝させて下さい」と。大抵の市区町村(=自治体)は、劇場公開の場合、チラシやポスターの設置展開等の宣伝協力は<営利目的>ということでNGなのだけれど、「でも、だって、阿倍野区民センターさんがあったからこその、エエ♪」という方向から、ちょいと押し気味にお願いを。同時に阿倍野区役所にもお願いをして、「阿倍野区さんで、あの映画祭が行われていたことが現在に繋がっていると思うんですよねー」とも。

 結果、色々あったのだが、「今後、公共性のあるドキュメンタリー映画等に関しては、優先順位は高くないですけれども、これまでよりも間口を広く構えて、宣伝等にも使っていただけるようにします」とのことで、早速、この1か月ほどで、チラシの宣伝ラックが増設された。それも30点を平置きできる什器がっ!!!

 「おおっ!! では、今後、また何かお願いに上がることがあると思います」と締めかけたのだが、ここでハタと思いだした。

 ヒューマン・ドキュメンタリー映画祭≪阿倍野≫2016の招待上映作品であった『被ばく牛と生きる』(2016年/104分)が16日(土)から、大阪は十三の第七藝術劇場で劇場公開となるのであった。監督の松原 保さんは同映画祭短編コンテストの常連入賞者であり、プロデューサーの榛葉 健さんは同映画祭において伊勢真一監督に次ぐ副将格であらせられる。となれば、『被ばく牛と生きる』は、阿倍野の映画祭から生まれたと言って過言では無いのだ。尚、この作品。僕は、2016年8月の同映画祭における本邦初上映時に鑑賞済である。

 ということを、なんとなしに雑談の中で、「もうすぐ公開されるんですよー」等として口にしたところ、先方が「それはウチとしても宣伝したい。チラシ、置かせて下さい!! チラシ、引きのばしてポスターにして掲示します。監督のプロフィールなども添えましょう。やりましょう。用意していただけませんか?」と。

 意外、であった。

 「いや、公開、明後日からなんですけど…… ハイ、エエ。 ……え? 『なら、すぐにでも!』ですって? あ、でも、僕、その作品は宣伝に絡んでいないんですよ。劇場に宣材を御用意いただけるかどうか尋ねてみますが。でも、劇場公開ですよ?」と。

 が、「阿倍野区として、応援しましょう」ということになり、即座に区役所のOKが出た。

 そのため、「あ、はい。え? あ、エエ。では、ですね…… えーっと…… 今日、劇場に行って、チラシをいただけましたら明日に持参します。郵便? いや、公開日が明後日なので、ハイ。1日でも早い方が。ありがとうございます。お願いします」となり、その後に予定していた映画2作品の鑑賞をすっ飛ばして第七藝術劇場へ。チラシをいただけたので、明日、持って行かねば。これ、正規の関西宣伝担当さんに「スタンド・プレー、やめてー!」って叱られるかなあ? 偶然にこうなっただけだから、棚ボタみたいなものなのだけれど。うーん。どうだろう?

 でもまあ、悪いことじゃないと思うなぁ。

 点で終わらせる手は無いしねえ。先方が乗り気になって下さっているわけだし。線にしてナンボかなあ、と。

 これ、エエ感じちゃうん?(嬉)


 といった中、ナナゲイさんでチラシをいただいた時点で、予想外の出来事がバババンと生じたため、心地よくバテた。よって、夜に予定していた『悪魔祓い、聖なる儀式』の鑑賞も諦めた。明日がが大阪上映最終日だけれど、明日は明日で、その時間帯はシネ・ヌーヴォで『鉱 ARAGANE』を観る予定なんだわなー。『悪魔祓い〜』は来年に京都で観ようっと。


 21時前に帰宅。

 「寒いなー。なんか体があったまるものを食べたいなー。なんか作ろうっと♪」として台所に立った結果が以下。


・『サーモンとレタスとキュウリとニンジンの生春巻き』
・『ワケギとニンジンとうす揚げのぬた』
・『カブのそぼろ煮』
・『カブの葉とオカカの菜飯』

 そないに、あったかいことあらへん献立になってしもぉて……(^^;)


 はー、寒っ!!

 以上である♪(←また唐突な……^^;)



●『被ばく牛と生きる』
・公式HP→http://www.power-i.ne.jp/hibakuushi/
・第七藝術劇場上映情報(トークショー等)→http://www.power-i.ne.jp/hibakuushi/  

  

 うん。今年、去年よりも動いてる。動けている。来年を見据えている自分がいるわ。我ながら、ちょっとビックリ。積み重ねていこう、っとぉ♪


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