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2017年11月18日23:42

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いってきました

しばらくぶりの日記になりますね、すみません。
さて私ことルシマは、本日に知り合いの方に誘われて写真の場所に行ってきました。
「首都圏外郭放水路」のうちのひとつ、「庄和排水機場」です。
と言うよりは、歴代の「555」「響鬼」「ディケイド」「鎧武」「ビルド」、「ゴーバスターズ」「マジレンジャー」などで登場した地下神殿みたいなところ、という方が通りが良いかもしれません。
周囲の河川が増水しても氾濫や決壊が起きて市街地に被害が出ないよう、一時的に貯水してから江戸川に流す装置になっています。
装置と言っても、全長6キロメートル以上、恐らく数億トンにもなる膨大な水を調整できる巨大なものでした。

画像などで観たことあるんですが、やはり実物はケタがちがいます。
また貯水槽に満たされた水を川に送り出すための羽も公開されていました。
この羽は、船の後ろについているスクリューを大型化したような形をしていて……そうですね、アニメ作品で近いものと言うと、「ナディア」のノーチラス号で上面と下面についていた浮上と下降を行うためのタービンみたいでした。
重く鈍い光沢を放つ羽根だったので係員の方に材質を聞いてみると、ステンレス鋼を使っているそうです。
「どこ製ですか? IHI、川崎、日立あたりですかね」と聞いてみたんですが、どこだか不明だということでした。
というより「そんな質問されると思わなかった」という顔をされていました。

個人的には、発電機とかのタービンを数多く作っている日立か、川崎かもしれない、とか考えています。

で、その羽根を眺めた後で構内のあちこちを写真で撮ったりしました。
床が濡れていたり、あちこちに泥がのこっていたり、作業車が通ったあとの轍ができていたり、壁のあたりに変色した後(水が押し寄せたあたり)が見られるところを考えると、過去に何度も使用されていて実績を残している設備というのがうかがえます。
高い天井を支える多くの柱は、まるでエーゲ海に浮かぶ島にある神殿のようで、過去に何度も特撮で使用されてきたのも納得でした。

また、その柱にも莫大な水量と巨大な水圧に耐えるための工夫がされていました。
写真で見てお気づきの通り、良く神殿にあるような円柱の柱でなく、かなり幅広い作りになっているんですね。

莫大な水量は、そのまま恐ろしいほどの水圧になります(自動車や家屋さえ押し流す力があることは、良く知られていますし)。
その水圧に耐えるため、通常の柱よりかなり広い構造になっているようでした。
また各貯水槽をつなぐために、海底トンネルや地下鉄をつくる時などに使う巨大な円筒、シールドマシンなども使用したそうで、その設備や模型も展示されていました。

これだけの設備ですから工事も大がかりになり、完成するまで一三年くらいかかったそうです。

また地下の貯水槽の他に、貯水された水を江戸川に流すためのポンプ室も公開されていました。
ポンプと言っても、数億トンにもなる貯水を押し出すわけですから、なみの動力じゃありません。
一基およそ一五〇〇〇馬力前後の強力なガスタービン機関を四つ使って、貯まった水を送り出すと案内板に書かれていました。
ガスタービン、と書くと実感ありませんが、膨大な空気を急速に回転させて集めて収縮し、燃料を噴き出して発火させて出力を得る構造(つまり、ジェットエンジン)で、水槽の中の羽根を回転させて水を川まで引き上げます。

排水側も観てみましたが、さきに出した通りロリアンに構築されていたUボートの基地みたいな外見になっていました。

こうした設備を見る機会ってなかなかないので、とても良い体験になりましたね。
また期間限定の一般公開にあわせて地上の広場などでは屋台や出店が置かれていて、おにぎりや焼き鳥、揚げパンやケバブなどが売られていました。
地下であちこち歩いて割と空腹だったので、さっそく買っておいしく食べることができました。
場所が江戸川の土手の前なので、寒空と川から来る風が身に沁みましたが、それでもめったに来られないところだったので良い体験になりました。

私が住んでいるところも、江戸川の近くになります(といって、五キロメートルくらい離れていますが)。
小さい時から良く眺めていて、土手で遊んだりした川が、こうした事に使われていると言うのは、良い知見になりました。

それにしても実物を見上げて、つくづく「良く作ったなあ」とか感心すると言うか呆れましたね。
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