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2017年09月12日21:57

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大真面目 加計学園、前川の乱以前の疑惑の年表

(イカフライさんの日記)http://mixi.jp/home.pl#!/diary/1806035/1962534477

この日記に「森友、加計問題の何が問題なのか、証拠はあるのか」とおっしゃる方がいます。

私は結構頑張って、これらの問題の何が悪いのか、どうして事実だと証明できるのかご質問にお答えしたつもりですが、なかなかわかっていただけない。

その方は客観性が大事だ、という。
なら客観的に問題を見ていこうじゃないか、と思い、とりあえず加計問題のみ年表形式で表してみた。年表で書かれていることは問題が明るみになる以前。いわゆる”前川の乱”などそれ以前の出来事を表しています。
(ちょっと読みづらいかも)

ただ客観的とはいっても、事実ばかり述べていたのでは、たぶんその方には伝わらないと思う。重要な点にはいくつか注釈をつけた。注釈の部分には私の主観が入っているが、明らかな事実誤認はないと思う。もし間違っていたら具体的に教えてもらえれば幸いです。

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■平成18年(2006年)
・9月 第一次安倍政権発足

■平成19年(2007年)〜
・9月 安倍首相、病気を理由に退任
・加計学園が、小泉政権時に創設された「構造改革特区」を利用して愛媛県今治市に獣医師養成系大学の新設を要望し、みずから企画構想を練り、資料作成を行って提出する。しかし内閣府、文部科学省、農林水産省ともに「特区には私学獣医学部は馴染まない」と反対し、以後2014年ごろまで15回提案するもすべて却下される。

■平成24年(2012年)
・12月 第二次安倍政権発足

■平成25年(2013年)
・6月 「国家戦略特区」創設が閣議決定
・12月 国家戦略特別区域法成立

【国家戦略特区とは何か??】
アベノミクス第三の矢「成長戦略」政策にのっとり、「国際競争力向上のために、規制緩和して岩盤規制に切り込む」という名目で創設されたもの。公立学校運営の民間への開放、保険外併用医療の拡大、観光のためのカジノ誘致、英語表記の導入、外国人労働者の受け入れ拡大などが盛り込まれてます。

★注)この国家戦略特区の諮問会議の議長は総理大臣で、議論のメンバーは総理大臣が選定することになっています。小泉政権時の「構造改革特区」とは違って、全権限が総理大臣に集中するようパワーアップされたものと考えてください。穿った見方をすれば「安倍晋三が好き放題やれる」特区が創設されたわけです。

■平成26年(2014年)
・3月 加計孝太郎氏ら加計学園の幹部が、日本獣医師会訪問。加計氏は日本獣医師会の蔵内勇夫会長と、元農林水産副大臣の北村直人顧問と対面。

★注)日本獣医師会は、麻生副総理らとともに、獣医学部の新設や規制緩和には強力に反対してきました。しかしこの訪問の場で、加計氏は「首相が後ろ盾になっているので獣医学部新設は大丈夫」と堂々と発言したそうです。

・3月13日 加計孝太郎氏、下村博文文部科学大臣(当時)に面会
・5月30日 内閣人事局設置
・6月17日 安倍晋三、加計孝太郎、メガバンク副頭取Tが会食
・12月18日 安倍、加計、メガバンクTが会食

★注)以後年表の通り、安倍晋三と加計孝太郎は公にされているだけで何度も、スポンサー・協力者の候補たりえる人物とゴルフや会食に行っています。私人はイニシャルで伏せていますが、要するに安倍、加計とその利害関係者たちが仲良くしていると考えてくれればいいです。

ここで問題なのは、安倍、加計の2人はもとより、彼らはそこらへんにいる普通のオッサンの友達関係ではないということ。安倍と加計は『行政の長である総理大臣と学校をいくつも経営する教育ビジネスマン』なのです。

そしてここが最も重要ですが、安倍首相は2017年の7月24日の衆院予算委員会で、民進党の大串議員の質問に対し、

『2人の間に獣医学部新設の話題は上らず、2017年1月28日に国家戦略特区諮問会議で加計学園の獣医学部新設が認定されるまで、加計学園が獣医学部新設の申請をしていることすら知らなかった』と言っています。

これは誰でもわかることですが、ウソ。常識的に考えればゴルフや会食の間に獣医学部新設の話題が何度も出ています。これは断言してもいいです。なぜウソなのかわからない場合は、その後の年表を見て考えてください。

■平成27年(2015年)
・6月30日 獣医学部新設の検討を盛り込んだ「日本再興戦略2015」閣議決定
・8月17日 安倍、加計、メガバンクTがゴルフ
・9月19日 昭恵夫人が広島県福山市の加計学園グループ・英数学館中学校のオープンスクールを訪問し、記念撮影イベントに出演

(チラシ)
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(チラシの明恵夫人の項目拡大)
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(チラシ裏)
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・9月19日 昭恵夫人が、神戸市灘区の加計学園グループ「御影インターナショナルこども園」を訪問し、講演。名誉園長に就任。

・12月15日 今治市が国家戦略特区に決定
・12月24日 昭恵夫人のフェイスブックで、安倍、加計、メガバンクTらがシャンパンで乾杯する「男たちの悪だくみ」写真をアップ

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■平成28年(2016年)
・3月18日 安倍、加計、メガバンクTが会食
・7月21日〜22日 安倍、加計、コンサル会社社長Sが会食とゴルフ

★注)ここで言う社長Sのコンサル会社は、ホームページの事業説明によると、教育研修事業、地方創生支援事業、商談支援などを行っています。安倍晋三にとっても加計学園にとっても有益な人物であることが想像されます。

・8月10日 安倍、加計、今井尚哉筆頭書記官が会食。
・8月11日 安倍、加計、メガバンクTがゴルフ。
・8月23日 加計氏が山本有二農林水産大臣を訪問、獣医学部設置陳情
・9月6日 加計氏が松野博一文部科学大臣を訪問
・9月7日 加計氏が山本幸三内閣府特命担当大臣を訪問、陳情
・9月21日 内閣府官舎にて「今治市 分科会」の初会合

★注)分科会の議事録によると、会合の出席者は、内閣府特命担当大臣、地方創生推進事務局長、今治市長、今治商工会議所特別顧問、その他文科省や農水省などのオブザーバー。一貫して獣医学部新設に反対し、もっとも専門的な見地から意見が述べられるはずの日本獣医師会は呼ばれていなかった。

・9月26日 内閣府審議官、参事官、文科省職員らとの打ち合わせ。このメモは後に流出し、大問題になっています。以下メモの文言。

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★注)全体を見ても圧力を感じさせる内容ですが一番のポイントは、

”平成30年4月開学を大前提に、逆算して最短のスケジュールを作成し、共有いただきたい。これは官邸の最高レベルが言っていること(むしろもっと激しいことを言っている)。山本大臣も「きちんとやりたい」と言っている”

という文言。
ここで言う『官邸の最高レベル』というのが安倍晋三のことを指すのは言うまでもないです。

・10月2日 安倍、加計、メガバンクT、ゼネコン専務M、昭恵夫人が会食
・10月17日 同じく獣医学部新設を希望していた京都産業大学ヒアリング
・10月24日 安倍、官邸で山本内閣府特命担当大臣、高野行政改革推進本部長と面談
・10月28日 内閣府が、11月9日に行われる国家戦略特区諮問会議において提示するとりまとめ文書を文科省等、各省に提示。
・11月1日〜 加計学園が市有地のボーリング調査
・11月9日 国家戦略特区諮問会議で、安倍議長のもと、獣医学部新設の規制緩和が決定。同時に、「周辺地域に獣医学部があってはいけない」という規制強化も決定し、京都産業大学は獣医学部を新設できなくなる。
・11月28日 今治市が加計学園による建築確認、消防計画に関する事前協議

★注)平成28年の疑惑1
10月28日に内閣府から提示された文案をもとに、各省から意見が出され、11月9日の諮問会議で最終案が提出されたというが、10月28日の段階で出されていた内容とは、どんなものだったのか? 4日前の官邸での特命担当大臣らとの面談で、安倍晋三から直接指令のあった内容なのではないか?

★注)疑惑2 
規制緩和が目的で突き進んできたのに、京都産業大学のヒアリングのあとで、「周辺地域に獣医学部があってはいけない」とわざわざ規制強化したのはなぜか? 安倍晋三議長の独断で、加計学園だけに便宜をはかるために締め出したのではないか?

★注)疑惑3 
加計学園と今治市は、規制緩和も設置認可も決定しない、さらにさかのぼればまだ設置申請も出していないうちから、なぜ市有地をボーリング調査したり、消防計画など事前協議を行っているのか?

・11月28日 日本獣医師会が、獣医学部規制改革に抗議文提出
・12月24日 安倍、加計、メガバンクT、昭恵夫人がクリスマスイブディナー。

★注)前年とは違い写真はありませんが、この時の会場は東京・丸の内のビルAのエグゼクティブラウンジであることが明らかになっています。ちなみにビルAはゼネコン専務Mの会社の持ちビル。

■平成29年(2017年)
・1月4〜11日 内閣府・文科省が国家戦略特区今治市の獣医学部設置申請を告示し、加計学園一校のみが申請。

★注)事実上対抗馬だった京都産業大学の撤退です。最初から今治ありきで準備でき、首相やゼネコン、メガバンクの後ろ盾があった加計学園に敵うはずはなかったとみるべきです。

・1月20日 国家戦略特区諮問会議で、加計学園の獣医学部新設が認定
★注)前にも書いたように首相はこの時に初めて、加計学園が獣医学部新設の申請をしていることを知ったとウソの答弁をしています。

・3月3日 今治市議会が、加計学園に37億円の市有地を無償譲渡、校舎建設費の補助金として96億円援助することを決議。



(以上、加計学園問題の年表でした)
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