世界では生物多様性を保持しているポイントは限られている。
何故ならば其れは「環境」に依存しているからであり、逆に言うと単相の環境に複数の競合生物を入れてしまえば、極端な生存競争で「殺し合う」現象が起きる現実があるからだ。
つまりは「多様性」を実現するには、他者の「生き方」が受け入れられる環境が不可欠な訳で、其れには現実に雪国と南国の様な「違う環境」が隣り合っていなければならず、見渡す限りの単相の環境では、「競合」が起きるのが自然の摂理だ。
人に限らないが、生物は「競争」を好むモノで、恋愛でも収入でも、相手よりも優位性を求めて勝利を欲する。
人間だって一つの種類の動物に過ぎないのだから、「個体」ならば犬と猫が仲良くなる様に黒人と白人が手を繋ぐ事は難しくないが、「群れ」になれば、より近しい仲間の意見が優先される事を避ける事は出来ない。
其の壁を超えるには、物理的・心理的な「環境的」壁が存在していてこそ、「不可侵」の保障と共に共存が可能になる。
群れを離れて他の群れに合流する事は、常にリスクとメリットの天秤掛けであり、其処だけを見て薄っぺらい事を言うのは愚かしい。
■小島慶子「日本人は世界では“マイノリティー” 人種差別は他人事じゃない」
(AERA dot. - 09月02日 07:02)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=173&from=diary&id=4746224
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