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2017年07月29日15:03

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岐阜労演第317回例会 劇団民芸「蝋燭の灯、太陽の光」

 岐阜労演第317回例会は、27〜29日まで、劇団民芸による「蝋燭の灯、太陽の光」を観ました。
http://www.gekidanmingei.co.jp/performance/2017candlestothesun/

 今月は運営サークルでしたので、開演に関するお手伝いをしましたが、私は、感想文を任されたので、ご紹介します。

 感想文

 ”80年前の舞台ですが、現在の日本いや世界の現実と、それほど違いはないと、観ていて気付きました。
 経済の停滞でものが売れないため、人件費が削られ続け、貧困にあえぐ人々が、人口の9割を占め、残った1割の人に、世界の富の半分以上が集積していると伝えられています。
 収入が減る中、生活費や教育費などを削らざるを得ない現在と、ほとんど変わっていません。
 頼りになるはずの労働組合運動も、経営側に主導権を握られ、提示された内容を呑まざるを得ないため、労働者の支持を失い、ますます弱体化して、その存在意義をさえ失ってしまいました。
 さらにここへ来て、共謀罪なるもので、運動そのものが難しくなってしまいました。
 こうした現状を80年前の舞台が、世界に示唆を与えてくれたと感じました。”


 この作品は、テネシー・ウイリアムズが学生時代、本名で、素人劇団のために書いた作品で、晩年に非常に有名になってにも拘らず、こういう作品があった事すら誰も知りませんでした。
 しかしつい14年前、当時の上演台本が見つかって、日の目を見る事になりました。
 しかしテーマとかメッセージ性が、後年有名になってからの彼からは想像もできない内容でしたので、本当に彼の作品だろうかと、疑問視されました。(翻訳の吉原豊司さんの言葉より)

 今回のこの企画で、会員の皆さんは、大きな示唆を受けたものと思います。


 次回の第318回は、劇団前進座による、山本周五郎原作の「柳橋物語」です。
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