戦争を止めるために備えておきたいことです

ナチス・ゲーリングがニュルンベルク裁判で残した言葉は有名です。
要約すると「一般市民は戦争を望んでいない。・・・普通の市民は戦争が嫌いだ。ロシア人だろうと、イギリス人だろうと、アメリカ人だろうと、その点についてはドイツ人だろうと同じだ。・・・だが結局、政策を決定するのは国の指導者達であり、国民をそれに巻き込むのは、・・どんな制度でも・・簡単なことだ。・・・国民は常に指導者たちの意のままになるものだ。簡単なことだ。自分達が外国から攻撃されていると説明するだけでいい。そして、平和主義者に対しては、彼らには愛国心がなく国家を危険に晒す人々だと公然と非難すればいいだけのことだ。この方法はどの国でも同じように通用するものだ」というような内容でした。

この言葉を多くの平和主義者が知って宣伝しています。しかし、国民が戦争に引き込まれないようにこの言葉を宣伝しても効果が薄いのです。9・11以後のアフガニスタンやイラクとの戦争、テロとの戦争などを止めることができていないのです。

現実に事件・攻撃が起こされるし被害者も出ます。それが北朝鮮や中国やロシアが起こした事件だと、宣伝されれば否定することができずに引き込まれます。「大量破壊兵器を隠し持っている」という嘘の宣伝でイラク戦争を始めた教訓を生かし、証拠がなければ攻撃は許さないというような体制は最低限でも造っておく必要があるように思います。