「南禅寺」の創建は547年。妙光塔と呼ばれる、高さ43mの塔がそびえ立っている。
その後、「ゲン頭渚公園」を訪ねる。太湖に伸びた半島にある。
太湖は、中国で4番目に大きく、琵琶湖の4倍の広さがある。
ゲンというのは、スッポンのことで、半島の先の形が水に浮くスッボンが、頭を挙げた様子に似ていることから名付けられたのだという。
この公園には、日本の歌謡曲「無錫旅情」の立派な歌碑が建っており、歌手の尾形大作はここ無錫の名誉市民となっている。
公園の入り江には、昔のジャンク船が係留されていた。無錫旅情の歌詞にもあるように、これと同じ形のジャンク船が観光船として走っている。桜の名所でもあり、開花時期になるとソメイヨシノが咲き誇る。この時期は、ハスの花がきれいに咲いていた。
真珠工場を見学した。無錫の名産の一つが、「淡水真珠」で日本ではアコヤ貝ですがここではカラス貝を使って養殖をしているという。養殖方法の違いから、でき方も全然違い、きれいな球状になるものから、アクセサリーとしては使用できないイビツな形のものまで多数あります。では、アクセサリーにならないような真珠は何になるのかというと、これはすべて、化粧品や内服用の真珠粉か化粧品に配合される原料になるという。
「真珠クリーム」なるものが人気のようで、私もお土産として買い求めた。
果たして、美肌効果があるのだろうか・・・・ 。
昼食後、上海に向かう途中にある「千灯古鎮」に立ち寄った。13:50〜14:50。
ここは、江南の水郷で江蘇州昆山市にある。2500年の歴史を有する、歴史的古鎮ながら美しい詩歌を唄うような、昆劇の発祥地でもあるという。
予定より早く上海市に入れたので、明日見学予定の＜外灘＞（ワイタン）を見学した。
上海を訪れる誰もが足を運ぶところで、観光の中心地である。
租界時代の建築物が立ち並んでいる。「租界」とは、治外法権を与えられた列強が置いた租借地のこと。外灘周辺のイギリス租界を皮切りに、外灘を中心とした南西部がフランス租界、北部がアメリカや日本などの共同租界となった。
レトロモダンな街並みと黄浦江をはさんでの「東方明珠塔」などの高層ビル群との対比も面白い。東方明珠塔は、テレビ塔としてはアジア4位、世界6位を誇る、高さ468mで3つの球体を串
刺ししたようなユニークな姿が印象的である。
他に、2016年3/12に完成したばかりの、中国で最も高い上海タワー（高さ632m）や上海ワールドフィナンシャルセンター492mや金茂大厦420.5mなどの高層ビル群がある。
日本租界と呼ばれた「紅口」には、20世紀初頭、2万人以上の日本人が暮らしたという。
芥川龍之介、谷崎潤一郎、佐藤晴夫、横光利一、金子光晴など文化人も訪れ、ゆかりのスポットも残っている。
泊まりは、上海中心街から少し離れたところにある、シェラトン上海ホテルだった。
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