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2017年06月23日11:19

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悲惨な沖縄戦の主犯は米軍なんだが…

■沖縄戦で家族と次々に生き別れ、誰の遺骨もなし
(朝日新聞デジタル - 06月23日 07:18)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4634145

防衛は最初から無理な状態で、敗軍側が無茶苦茶悲惨なのもどこの地でも変わらんのだが、黄色人種蔑視が色濃く残る米軍の残虐さは酷かったみたいだ。私はしょせん戦後の生まれで、しかも沖縄には旅行で3回行ったきり。「悲惨」という言葉に大した意味はこめられないけれども、民間人10万人殺害、実に5人に1人が殺されるという戦場はWW2史上沖縄ぐらいであり、その悲惨さは想像を絶する。

この記事のように、「洞窟で隠れていたら日本兵に追い出された」って話がなされる。が、出て行った民間人を殺したのは米軍である。どうして米軍が悪い、と書かないんだ?非戦闘員の殺害は当時でも違法行為なんだが…。なんでこういう記事のように、「ニホンガワルイー」って記事ばかりが氾濫するのだろう。日本兵が壕に入ってきた、ということは、そこが戦場最前線であって、抗戦トーチカとして使われるってこと。出て行けというのは(後方とか安全地帯があるなら、というのが普通の戦場なんで)、一般的な戦場ならそこまでおかしなことではない……のだが、特に沖縄戦の後半、安全な後方なんてどこにも存在してなかったから、実質死ねというのと同じことになり、遺恨を残す結果となっている。
 実際、この日本兵は同胞を死なせてでも自分が生き残りたかっただけかもしれない。守るべき対象を守れない軍隊を憎む、ってのは、直接的で手っ取り早い。が、市民を保護しなかったという点で、は日米双方が共通する点があるかもしれんが、火炎放射器で焼き殺し、艦砲射撃で無差別に薙ぎ払い、避難している大八車ごと避難民を機銃掃射し、家とみれば焼き払い、洞窟とみればガス弾やらガソリン注入焼き払い、民間人と認定しても撃ち殺しまくったのは断じて日本軍ではなく、米軍だ。
 こういう「日本軍は残虐非道!」って誘導記事は正直は私は見飽きた。沖縄の友人もいるが、彼らは「日本兵は必至で戦ってた。敗戦の状況でひどいこともあったが、米軍は容赦なく日本側を攻撃した」っていう。日本軍11万強のうち、戦死は9万近い。そのうち、3万強は沖縄の現地招集兵で、他に数万人の軍に協力した沖縄の人がいた。それだけ軍関係の沖縄県人がいて、洞窟内で常に迫害側にあったとはちょっと思えんのだが、当時の軍士官の馬鹿っぷりは枚挙にいとまがないので、味方殺しに近いこともそれなりにあったのかとは思う。
 ただまあ、軍も戦死8割超まで戦ってたのだから、戦後70年も経ってから、現場で軍令に従って死んでいった人たちに文句をいうのは、ほどほどにしておくべきじゃなかろうかと私は思う。

 日本軍の非は末端の兵士に負わせる類のものではなく、市民を巻き込んだ徹底抗戦を指示してしまう当時の戦闘方針/作戦案そのものだろう。一方で、当時の日本人は神風特攻隊に代表される自死攻撃を実行してしまうほど、米国との共存はあり得ないと判断していたわけなので、後出しの平和を知ったものが「降伏すればよかったのだ」とかいうのも机上の空論に近いのが厳しい……。どこで何を変えれば、あの戦争をもっと早く終わらせることができたのだろうか?

一島で10万人超の殺害、残された人たちの現状という事実は重すぎて、なかなか考えがまとまらない。沖縄戦は東京大空襲、原爆投下などの戦争犯罪とならび、再びそのようなことが起きぬよう(回避できるように)、戦後の日本人が永遠に議論し続けるべき大きな課題の一つだと思う。
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