mixiユーザー(id:119042)

2017年06月07日23:36

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PC-9821Es

久しぶりに使おうとしてみたら電源の入らなかったPC-9821Esですが、分解して電源ユニットの出力を測ってみると、一応電圧は正常に出ている様子。
クロックバッテリーは消耗している状態だったので、電源ケーブルをつないでからしばらく置いてから起動してみると無事動作しました。
いずれ故障する可能性は高いんでしょうけど、とりあえずは良かったです。

で、せっかくなので9821Esの紹介でも。
液晶一体型というか、スリムタワーの側面に液晶ディスプレイを取り付けた形のコンパクトなパソコンです。
9.5インチと小さめの画面ですが、解像度は今のPCのように高くはないので案外見やすいです。
スペック的には当時のラインアップとしても控えめで、i486DX-50Hz、メモリは最大でも37.6MB。Windows95程度なら動作は可能でした。

一応デスクトップタイプという分類にはなるものの、中身は98ノートそのもので、拡張バスやRS232C、アナログRGB出力ポート等は独自規格のコネクタのため、使用するには別途98ノート用の変換ケーブルが必要でした。
反面、98ノート用のオプションと互換性があったため、デスクトップながらバッテリーパックが使用できるというメリット?もあったり。
HDDも背面からねじを外すことなく交換可能になっており、複数のHDDパックを用意しておけば動作環境をお手軽に切り替えられるという利点もあります。

標準でPCカードスロットが4つ利用可能なのですが、うち2つはカセット形式で他の機能パックと差し替えることができ、FDD2ドライブ仕様とか、前述のバッテリーによる電源保護仕様、TVチューナーを使ったAV仕様など様々な用途に応えられる拡張性がありました。

一番のネックは98の一般的な拡張ボードであるCバスの各種ボードがそのままでは利用できない点です。もちろん98ノートでCバスを利用するための拡張ボックス等を接続すれば使えますが、せっかくのコンパクト性を生かせないもどかしさはありました。
標準状態の9821Esにはサウンドボード機能は内蔵されていないため、サウンドボードは何かしらの手段で接続する必要がありました。
Cバス用サウンドボードを接続する以外では、98ノート用のサウンドユニットを使う方法もありましたが、9821Esに一番似合うのはPCカードタイプの音源カードでしょう。何せ最大4枚まで利用可能ですし。
ただ、今となっては入手が非常に困難なのが難点です。

うちの9821Esでは、上記のPCカードタイプの86音源に加え、PS/2形式のコンパクトキーボードを使うための変換アダプタを使ってさらにコンパクトな環境にまとめてみました。
CPUも互換性のある98ノート用のアクセラレーターを使いクロック数でいうと倍速(100MHz駆動)化してます。

主にDOSで運用し、MSXやポケコン等のファイルを管理してます。
あとは、フロッピーディスクのバックアップ用にディスクイメージを作ったりとか。5インチのFDはX68000でバックアップしてたんですが、今は電源故障で起動できないので保留中。
一時期PC98用の外付け5インチFDDも持ってたんですけどねぇ。

以前はテレビ代わりにも使っていたので、その際はWindowsで使ってました(ドライバがWindows用のものしか用意されてないので)。

DOS、Windows共にサスペンド/レジューム機能が使用可能で、かなり高速なので結構使い勝手はいいパソコンです。場所も取らないし。
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