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2017年06月06日23:53

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2017年5月宮崎滞在記1日目 その2

昨日に続き、5月宮崎滞在記を。
5月宮崎滞在1日目は、受け取った着物も、コンサートも、鰻も、ホテルも、露天風呂も、大淀川の景色も、会った人々も、全てが素敵でした。

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浜田呉服店を出て、バスで宮崎国際音楽祭が行われる宮崎県立芸術劇場へ。

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この日私が観た音楽祭プログラムは「新星たちのコンサート」「ポップス・オーケストラinみやざき」の2つ。
宮崎県立芸術劇場は、3月に世界で活躍する演奏家を講師に迎え、全国から集まった講習生が宮崎で技を磨く「ミュージック・アカデミーinみやざき」という教育プログラムをやっている。
「新星たちのコンサート」は、その「ミュージック・アカデミーinみやざき」で特に優秀な講習生が成果を披露するというプログラム。この後行われる「ポップス・オーケストラinみやざき」のチケットを持っていればタダで見ることが出来る。
NHK大河ドラマ『真田丸』のテーマ曲を演奏していたヴァイオリニストの三浦文彰氏も8年前に同プログラムで演奏しているが、今回はその妹の三浦舞夏さんがピアノ演奏で出ていた。兄妹揃って美男美女。やっぱり天は二物以上を与えるものだ。
私は3月宮崎滞在で「ミュージック・アカデミー」の公開レッスンを見たが、その時に指導を受けていた受講生も何人か出演していた。あの時の受講生が、今は晴れの舞台で……と思うと、自分の教え子でもなんでもないのに何となくジーンときた。
 
その後は続けて「ポップス・オーケストラinみやざき」。これはやはり人気のあるプログラム。
宮崎の中学時代の同級生ジンジン(仮)とそのご伴侶も観に来ており、開演前に彼らとしばらく話ができたのも嬉しかった。
コンサートでは宮川彬良氏が、それほど音楽に詳しくない人でも知っている曲に対して独特の解釈・解説をしてから指揮。
彼のお父様は『宇宙戦艦ヤマト』のテーマ曲などを作曲した宮川泰氏。なので、このプログラムでも『宇宙戦艦ヤマト』が演奏される。
演奏者の中には徳永二男氏をはじめ、世界的な音楽家もいる。そんな彼らが小学校や中学校の吹奏楽部が演奏するような曲を宮川氏のタクトに合わせ真剣に演奏しているのは新鮮……を通り越して、不思議な光景だ。こんなのを見ることが出来るのはこの音楽祭ぐらいかもしれない。
宮川氏が「あくまでも一つの可能性として、ですが」といいながら展開する曲に対する独特の解釈・解説は、ちょっと強引かもと思うところもあるが、なるほどそうかもしれないと思わされるところもあり、面白かった。
その「解釈・解説」の内容そのものは興味深いところも多かったが、私は宮川氏のあのハイテンションがちょっと苦手。(笑)
会場は宮崎の皆さんの温かい笑いでかなり盛り上がっていた。
 
電車やバスなどの公共交通機関があまり使い物にならない宮崎は車社会。
こういうお客さんの多いコンサートだと、終演後の駐車場は大混雑で車を出すのにそれなりに時間がかかる。音楽祭終了後は、このコンサートに来ていたジンジンご夫妻と彼らの車内でお話をさせてもらった。ジンジンのご伴侶は可愛らしく優しく素敵な方だ。
その後、ご伴侶は山形屋付近でお友達とお食事会へ。私とジンジンは「どうしようか」と話し合った結果、フェニックス自然動物園近くにある、鰻の「鰻楽」へ。

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ここは「大森淡水」という淡水魚の養殖をやっている会社が運営しており、全国向けに通信販売もやっている。

「鰻楽」
http://manraku.net/product/

店内は天井が高く、宮崎県椎葉村と新潟県柏崎市の築200年以上の古民家4軒に使用された貴重な古材を利用しているということで、なかなか良い雰囲気。
ここはうな丼を出しておらず鰻重のみ。それほど待たされず出てきた鰻は、皮はぱりっと、中はふんわり。私が行った他の宮崎の鰻屋「入船」や「比江島」ともまた違う食感だ。タレは旨みたっぷり。

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また、入船や比江島は肝吸いの代わりに呉汁が付いていたので宮崎の鰻屋は呉汁がつくものなのかなと思っていたが、鰻楽は東京と同じで肝吸いだ。
宮崎はいろいろなタイプの鰻の名店があるねぇ。
鰻というと静岡が有名だが、鰻の水揚げ量は第1位が鹿児島、第2位が愛知、そして宮崎は3位。(静岡は第4位)
 
ジンジンと別れた後、これから2泊する宮崎観光ホテルへ。
ANAの航空券+宿のパックにて、朝食付きの中で一番安いプランで予約してある。
宮崎観光ホテルは地元民から「ミヤカン」と呼ばれ、川端康成も気に入って10泊以上したという老舗中の老舗だ。しかもこの日は土曜日だから、宿泊代も高くなっていそう……と思ったのだが、意外に安く、ANAの割引も上手く使え、結局いつも宮崎滞在で安いホテルに泊まる時よりちょっと高いぐらいで済んだ。
「とりあえず、2日目にここで行われるパーティの着替えのためにこのホテルに部屋を確保できればいい」と思っていたので、禁煙・喫煙を指定できず川側・街側も選べないプランだったが、幸いなことに、私の部屋は禁煙で、しかも大淀川を臨める川側!
(もちろん新しい東館ではなく古い方の西館)

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私は川のある景色を好きだ。それはもしかしたら、子供の頃からこの大淀川を見ていたからかもしれない。そんな私は、宮崎市内に滞在する時には必ず何度か大淀川の景色を見に行く。
かつて川端康成がこのホテルから見える大淀川の景色に惚れ込んで10泊以上し、ここを舞台にした『たまゆら』を書いた。
そんな大淀川の景色を、今夜はゆっくり堪能できる。
今回の宮崎滞在は、初日からいろいろラッキーだった。
宮崎滞在1日目の夜はここの温泉「たまゆら」の露天風呂に浸かり、部屋の窓から大淀川の景色を眺めながら、いつもの宮崎滞在より贅沢な気分で過ごした。

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