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2017年05月14日15:24

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法の支配について

出版界から足を洗って3年ほどになる。

まだ文庫やデジタルで売っているものもあるので、後始末だけしている状態なのだが、

久しぶりに不肖の尊顔がミクシィに現れた。

■反権力はかっこいいが 不肖・宮嶋、「共謀罪」を語る
(朝日新聞デジタル - 05月13日 21:51)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4570948

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ほぼ同意見なのだけれど、このテーマについては、かねて言いたいことがあった。

共謀罪議論では、野党が「一般人にも及ぶのではないか」と問い、

与党は「そんなことはない」と答えている。

何をアホなこと言ってるのかと思う。

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法の支配にはいくつかの大原則があるが、その1つに「万人に対して平等」ということがある。

ならば、ヤクザにもテロリストにも一般人にも等しく適用されなければならない。

それが原理原則というものであろう。

だから、与党は「当たり前だ。アンタも私も対象になる」と答えねばならない。

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それにヤクザもテロリストも、そういう名札を付けて歩いているワケではない。

どっちもフツーの人として日常を送っている。

つまり、線引きなんかできないのが現実というもんである。

だから、なおさら「万人が対象」と言わねばならない。


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田中角栄は、早坂茂三に言った。

「バカにもわかる差別はするな」と。

平等は理想ではあるけれど、その実行は不可能だし、

「弱いものにより重いハンディキャップが課せられる」のが世の中だ。

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角栄は、理想と現実の両方を凝視して「バカにもわかる差別はするな」と言った。

反転すれば、現実はどうあれ、建前だけは平等にしておけということだ。

野党政治家の浅薄さは悲しいほどである。

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