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2017年03月26日18:42

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■ なぜ騒音トラブルが起こるのか


私は数十年の間に数回ほど引越しを経験しました。引越し先では
必ずと言っていいほど騒音トラブルに遭遇しました。

私は本来、騒音を全く気にしないタイプの人間だったのですが、
いつからか騒音に対して、神経質になるようになりました。

最初のきっかけは、5階建ての県営住宅の階下に住む主婦の方から、
家の生活騒音に対して苦情が入るようになったからです。
その時に騒音トラブルというものを始めて知りました。

騒音を気にする人、騒音を気にしない人というのは、なぜ、
そのようなタイプに分かれるのか。大きく分けて、基本的に
2つの原因があるように思われます。

1.”騒音を気にしない人”... 1日の大半を外で過ごす人は、
常に騒音と接しているため騒音自体が気にならない。

2.”騒音を気にする人”... 1日の大半を家で過ごす人は、
近所との騒音トラブルを避けるために、気を遣いながら生活している。
また、騒音慣れしていない為に、騒音に対して神経質になっている。

他にも、近所に泥棒が入ったとか、家が狙われているとかの理由で、
外の物音に対して非常に敏感になるようです。 これは、人間の一種の防衛反応のようです。
かつて、芸能人の志村けん さんが、「 自宅が空き巣に入られて以来、何かの物音に対して、
ビクッと神経質に反応するようになった。」とTVで語っておられました。
騒音・物音に対してネガティブな感覚を持つようになると、
ちょっとした物音や騒音であっても気にするように成るみたいです。

私が県営住宅に住んでいる時、私自身は ”騒音を気にしない人 ...
1日の大半を外で過ごす人”の方で、階下の主婦の方は ”騒音を気にする人 ...
1日の大半を家で過ごす人” の方でした。
私は学生時代、寝るときだけ家に帰宅して、1日の大半を常に騒音と接する外で過ごした為、
騒音など全く気にしていませんでした。
ですが、階下の主婦の方は1日の大半を家の中で過ごされていて、そして、
近隣トラブルを避ける為に、騒音に対して神経質になっていました。

そして、私が何十年もの末にようやく気づいたことですが、もし貴方が近隣の方の
生活音や騒音を全く聞いたことが無いならば、貴方の周辺の住民は騒音に対してものすごく
神経質になって、まるで忍者のように息を殺しながら生活をしている、ということです。
私が県営住宅に住んでいる時、5階の隣の方が生活音を一切たてずに、まるで
忍者のように忍び足で生活されていました。

1枚の壁を挟んで、お隣さんと互いの洗面台が接していたのですが、1日だけ
お隣さんが口を濯ぐ音(ブク ブク ブク という感じ)が聞こえてきました。
何年も生活しているのに、お隣さんの生活音が聞こえたのは、たった1日だけなのです。
それ以外、全く何の生活音も聞こえてきませんでした。まるで忍者のような生活を
されていましたが、どうやら騒音トラブルを避けるために、非常に気を遣って、
神経質に生活をされていたようです。

私は引越しを繰り返す度に、特に周りの主婦の方々が、騒音に対して
非常に神経質になっていることに、ようやく気づきました。
主婦の方々は、自身が騒音を気にするというよりも、互いに非常に気を遣いながら、
近隣に迷惑をかけないように、ひっそりと生活をされているようなのです。
そして、私も実際に騒音トラブルを経験して、周りの主婦の方々と同様に
騒音に気を遣うようになりました。

重量鉄骨造だとか、よほど騒音対策がなされた建物でない限り、建物の構造上、
騒音トラブルは絶対に避けられません。
普通に生活しているならば、建物の構造上、絶対に騒音トラブルが発生します。
私はこうした騒音トラブルに遭遇する度に、いつか、騒音トラブルの
解決につながる、安価な建材の開発を行ってみたいと考えています。

”騒音を気にしない人”、が今まで騒音トラブルに遭遇したことがないならば、
住居環境が恵まれていたか、もしくは、周辺が皆、”騒音を気にしない人”である為、
騒音トラブルが起こらなかったかの、何れかであると思われます。
しかし、住宅密集地であれば、”騒音を気にしない人”は、必然的に、
近隣住民との騒音トラブルに遭遇する可能性が高いです。

もし騒音トラブルに遭遇したら、否応なく騒音に対して関心を持たざるをえません。
自身が騒音を気にするか、気にしないか、の問題ではなく、実際は、非常に
奥が深い問題のようです。

1974年に発生したピアノ騒音殺人事件では、団地の3階の住人が日常的に
ピアノを演奏していたところ、上階の住人が騒音に腹を立てて母子3人を殺害しました。
犯人の上階の住人は、下階に迷惑をかけないように全く生活音を立てずに暮らし、
歩く時は、抜き足、差し足、忍び足で、まるで忍者のように生活をされていたそうです。

この上階の住人は、以前に騒音トラブルに遭遇して、それから
近隣に非常に気を遣いながら生活するようになった、いわゆる
”騒音を気にする人”だと、私は思います。
そうでなければ、畳の上を忍び足で歩いて、下階に迷惑がかからないように
生活するということは、普通はできないからです。

上階の住人の主張によれば、「少しくらい遠慮すればいいものを、
わざとやっている!」. ということだそうです。
しかし、ピアノを演奏した下階の人は、”騒音を気にしない”タイプの人、もしくは、
今まで運良く騒音トラブルに遭遇したことがなく、騒音トラブルについて
認知していないタイプの人だと、私は思います。


私の経験上、騒音トラブルの発生要因は主に次のように分類できると考えます。

下記の組み合わせで、1. ”騒音を気にする人”/ 2. ”騒音を気にしない人”の
タイプの人が、"B. いつも家にいる " 状況にある時に、騒音トラブルが発生します。
( 1-2-B の組み合わせ )

---------------------------------------------------------------
※ 下記 1-1 、2-2 の組み合わせでは、騒音トラブルは発生しない。
※ 1-2 の組み合わせでは、1-2-"B" で騒音トラブルが発生する。
※ 1-2-A、1-2-C の組み合わせでは騒音トラブルを回避できる。

○ 騒音に対する反応
1.”騒音を気にする人”
2.”騒音を気にしない人”

○ 家に滞在する時間帯、生活空間について
A.家にいる時間帯が異なっている ... 生活空間が隣接するが、
滞在する時間帯が異なる為、互いに顔を合わせることがない。
B.いつも家にいる ... 生活空間が隣接する。滞在する時間帯が交わる。
C.家族のように共に集団生活する ... 時間帯と生活空間を共有する。
---------------------------------------------------------------

一般的に、1 - 2 が隣接すると、騒音トラブルが発生します。
ピアノ騒音殺人事件では、まさに、1. ”騒音を気にする人”と、
2. ”騒音を気にしない人”が、 "B.いつも家にいる (時間帯が交わる)" の
状況 (1-2-B) であった為に、必然的に騒音トラブルが発生したと言えます。

1 - 2 であっても、"A."、もしくは "C." の状況にある場合は、
騒音トラブルを回避することができます。

"A.家にいる時間帯が異なっている ... 生活空間が隣接するが、
滞在する時間帯が異なる為、互いに顔を合わせることがない。"
では、要するに、互いの生活騒音を聞くことがない、ということです。

"C.家族のように共に集団生活する ... 時間帯と生活空間を共有する。"
では、他人と比べて、家族同士であれば、お互いの生活音を気にすることはないですので、
近隣住民と共に集団生活をして互いの気心を知れば、お互いの生活騒音も
あまり気にならなくなる、ということです。


1. ”騒音を気にする人”と、2. ”騒音を気にしない人”が、
"B.いつも家にいる" の状況 (1-2-B) である場合は、ピアノ騒音事件のように
騒音トラブルが発生しますが、1-2 の組み合わせであっても、"A"、"C" の状況になれば、
騒音トラブルを回避することができるでしょう。
しかし、"A"の滞在する時間帯をズラすにしても、"C"の集団生活をするにしても、
現実的には様々な制約や、社会的な問題があると思われます。

昔の人は、皆、似たような文化や考え方、仕事、生活環境に置かれていたため、
"1 - 2" の組み合わせでも、"C.家族のように共に集団生活する ... 時間帯と生活空間を共有する。" の状況によって、互いに相手の生活騒音を気にせずにトラブルを回避できたのかも
知れません。しかし、現在では、文化や価値観の多様性によって、近隣住民と共に集団生活を
するということは、簡単なことではないと思われます。

また、近隣への配慮の為に騒音に対して神経質になると、今度は、
騒音に対する反応の内外差が発生するという副作用的な問題が発生します。
家の中で騒音に対して神経質になると、今度は、家の外から聞こえてくる
外の騒音に対しても、同じネガティブな反応が起こるようになります。
ピアノ騒音事件の住人の「少しくらい遠慮すればいいものを、
わざとやっている!」との主張ではありませんが、どうしても、
「私が気を遣っているのに、なぜ相手は気を遣わないのか。」という
ような不平等感を抱くようになるようです。


ですので、現代において騒音トラブルを回避するには、最終的には、
騒音対策がなされた建物に移ることが最適であると思われます。



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