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2017年05月16日10:08

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正解するカド

大ヒットした日本のSFアニメ、イデオン・エヴァ・まどマギの物語に共通する元ネタとして海外SF小説「幼年期の終わり」があります。
幼年期の終わりは、地球人よりもはるかに進んだ異星人が、地球人をより進化した生命へと導くためにやってきたという話で、すったもんだの末にこれを受け入れた地球人はしかし進化のために膨大な犠牲を払うことになります。
つまり生命としての進化を強要される物語。
海外でもこの押し付けられる進化を題材に取った作品は多いのですが、最後は意外に素直に受け入れてしまうオチが多いように思います。(もちろん大半は、悪い宇宙人を撃退する話なのですが)
日本ではエヴァ以降、いわゆる「エヴァもの」と呼ばれる作品が大量に作られましたが、エヴァがそうだったように、いずれも押し付けの進化に対してNOをいう作品ばかりです。
驚くほどにNO!
絶対にNO!

ミサト「余計なお世話よ!」

欧米では受け取るのに、人類の進化と言うプレゼントを受け取らない日本人。
この「正解するカド」もこの「幼年期の終わり」を大元ネタとする物語です。たぶん。

今回、正解するカドでは、異星人が地球人の中からわざわざ交渉相手として日本人を選んだことは作品のテーマに大きく関わってくることになるようです。

最後は進化と言うプレゼントを受け取るか拒否するか、そこが見所であろうと。
しかし今のところ、進化に見合う代償がなにかが全く作品内で示されてないのも興味深い。
交換条件なしに、はるばるやってきた宇宙人が贈り物だけくれるなんてありえないですからね。
そのあたりがオチになってくるとは思うのですが。

シンゴジラが日本人論であったように、この「正解するカド」も傑作日本人論としてアニメ史に残る作品になるのでしょうか。

■『正解するカド』6話 どこがどう天才なのかわからない問題と、移転するカドの正解がそれってどうなの問題
(おたぽる - 05月15日 14:03)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=178&from=diary&id=4572842
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