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2017年04月20日23:18

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地下シェルターの有効性

■北朝鮮ミサイルXデーに備え、核シェルターが”爆売れ”
(dot. - 04月20日 16:23)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=173&from=diary&id=4537038

北朝鮮の度重なるデモ発射でかつて無いほど核シェルターが売れているとか。普段の30倍の問い合わせがある、と言うから凄いね。

実は核は地下にはとても弱い。地下数m潜るだけで助かる可能性は非常に高いのだ。だから地下鉄などに乗っている時に核が爆発したりしても、多くは助かるだろう。入り口付近は熱風などが吹き込んで死亡する可能性は高いが。

開放型爆弾でも爆風は殆どが周囲へ霧散するので地面をえぐる事は殆どない。だからベトナム戦争ではベトコンは地面に穴を掘って戦った。かつて日本軍もゲリラ戦では地下を掘り進めて隠れて戦った。有名なのはやはり硫黄島の戦いでしょう。艦船からは砲撃を雨あられと撃たれ、空からは爆撃機で空爆の嵐、それでも地下へ穴を掘って隠れてゲリラ戦を延々と繰り返して米軍にも甚大な被害を出した。

これらの反省から米軍はわざわざ地下専用のバンカーバスターという爆弾を開発したほどです。

さてこの地下の壁ですが、地面はなぜそこまで強いのか?まず1つはその圧倒的な質量にあります。火山噴火は大量の土ごと上空へ飛ばしますが、その火山の噴火のエネルギーは核どころではありません。例えば1944年のベスビオ火山の噴火のエネルギーは1メガトンの核爆発の6000倍と言われています。

そして水分を保持した砂や土は中性子も殆ど通しません。というか放射線の殆どを通さず表層に放射性物質が積もるだけです。

そして案外知られていないのが、核爆弾は地面で爆発するものではない、と言うこと。

広島や長崎でも爆発は空中で起きています。これはもちろん理由があるわけで、核爆弾の威力を最大限に活かすのは爆発半径の半分程度の高さでの爆発、という検証結果から、世界の核兵器は全て地表から離れた高度(これは弾頭の威力による)で爆発するようにセットされています。

例えば広島原爆では上空600mでの爆発でした。これは爆風が最も効率的に被害を与える、と予想される高度だったから。ただし当時原爆は開発されたばかりで、被害規模など全く予測が不可能だった。米国は爆風被害だけを検討して決めたようだが、実際に最も被害を出したのは熱線だった。

ただ当時は日本の家は多くが木材建築の平屋だったことから2km周囲を更地にしたが、現代のコンクリートで堅牢に作られたビルは簡単に破壊は出来ないだろうことから、爆風と熱線の範囲はある程度限定されて狭まると考えられる。もちろん核の威力も高まっているが。

とりあえず話しを戻して効率的に殺傷するのが兵器の目的なので、当然すべての核は空中で爆発します。すると地表の建物は爆風と熱線にさらされるが、地下へは殆ど影響を及ぼさないのです。いかに瞬時に人体を真っ二つにする風速1000mを超える爆風も地面をめくり上げる程の力はありません。

これが自宅の核シェルター程度でも核に耐えられる秘密なのです。シェルターは周囲の土に潰されない程度の厚さでも充分効果がある。ただ瞬間に耐えても地表が核物質で汚染されるので地表の放射能を計測する機能と、シェルター内に取り込む空気の確保、食料と水が最低必要になりますが。7Sv以上を瞬時に浴びたら即死は避けられないですから。

もし外出先で核攻撃にあった、としたらまず地下へ逃げるのが得策でしょう。核の1番の恐怖は爆風と熱線です。地下ならとりあえずこれらはしのげる。
原爆がもたらす威力は爆風と熱線、初期放射線、残留放射線の4つがあるが、爆風と熱線の2つだけで広島や長崎では8割以上が亡くなっている。
裏を返せばこの2つをしのげれば8割は助かる、と言うことです。
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