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2017年03月22日23:01

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続・狂言役者のテルミドール2日

■地震直後「ライオン放たれた」 投稿の男性、不起訴処分
(朝日新聞デジタル - 03月22日 18:58)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4490045

起訴猶予だろうが狂言役者としての佐藤一輝は永遠にその役を続けることになります。

狂言役者のテルミドール2日 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1954256111&owner_id=40049699&full=1

■熊本地震デマツイートで逮捕者 「抑止のための『見せしめ』では」弁護士が指摘
(弁護士ドットコム - 07月21日 10:12)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=149&from=diary&id=4103544

「神奈川の留置場に拘留中の会社員・佐藤一輝容疑者(20歳)(「「動物園からライオン放たれたんだが」熊本地震に便乗しデマ拡散 投稿者の男を逮捕 全国初」(ねとらぼ、2016.07.20))は、自分が1920年代に生きていると信じて、「巡査や軍人の真似をしていい気になった棒切れを振り回している」(竹久夢二『東京災難画信』(1923.09.19))という話である。地獄に閉じこめられ、竹槍で無惨に突かれている。後ろには刃物を持った自警団が控えており、出口には野蛮な演劇座のマネージャーがたむろしている。彼らは全員共通の言葉をもたないため、互いに話ができない。

過去の気違いのイギリス人は、正気に返っても、「自由な国に生まれたこのわしがこんな病院に閉じこめられてゐるのは、みんな昔のファラオに黄金を掘つてやるためなのさ」とため息をついていた。

現代の会社員・佐藤一輝容疑者(20歳)はこのイギリス人にそっくりである。
そして「これはみんな自警団の刺殺対象となってやるためなのさ」とため息をつくのである。(『佐藤一輝のテルミドール2日』)

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「ベドラム精神病院に入院中のあるイギリス人は、自分がファラオの時代に生きてゐると信じて、エチオピアの鉱山で毎日やらされる金鉱掘りのつらさを嘆いてゐるといふ話である。
彼は地下の牢獄に閉じこめられて、頭に薄暗いランプをくくりつけられてゐる。後ろには長い鞭をもつた奴隷監視人が控へてをり、出口には野蛮な傭兵がたむろしてゐる。
彼らは全員共通の言葉をもたないため、互ひに話ができないし、鉱山の強制労働者とも話ができない。
その気違ひのイギリス人は正気に返つても、「自由な国に生まれたこのわしがこんな病院に閉じこめられてゐるのは、みんな昔のファラオに黄金を掘つてやるためなのさ」とため息をつくといふのである。
現代のフランス人はこのイギリス人にそつくりである。そして「これはみんなボナパルト家の借金を払つてやるためなのさ」とため息をつくのである。」(カール・マルクス『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』)

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エドゥアール・ドリュモンがジャコバン派の凋落時点から精神発達遅滞を引き起こしていたように、叙上の容疑者も93年前から精神発達遅滞を「敢えてか」引き起こしていたようですね。

当のドリュモンは、古代ローマから現代まで、ヨーロッパの全歴史は『セム族の世界支配の陰謀との戦い』との歴史であったと書き、それ故に、これから後も同じ戦いが意匠を変えて継続することになるだろう、としたことがありました。
つまり、死者も未来世界の人間も、その相貌は殆ど変貌を遂げることはなく、同一といっていいわけで、この世界観の登場人物は、すべからくぎくしゃくした『操り人形』同然に無個性かつ無表情な性質を持ちます。
彼らはただ、単一の理解しやすいストーリーを再演する為だけに繰り返し召喚され、本件容疑者も所詮はコンメディア・デラルテの手垢にまみれた仮面をつけた演者にすぎない以上、その醜さを撒き餌に、一見、懸命になって自己を変革し、現状を覆し、未だ嘗て在らざりししものをつくりだそうとしている「滑稽な三文茶番専門の笑劇役者としての演技」を必死の形相で行っていました。

まさにそういった革命の最高潮の時期に、人間はおのれの用をさせようとして、こわごわ過去の亡霊どもをよびいだし、この亡霊どもから名前と戦闘標語と衣装をかり、この由緒ある扮装と借り物のせりふで世界史のあたらしい場面を演じたのですが。

所詮は93年前の夢のままに生きていなければ自身のアイデンティティが保てないような容疑者です、「自身の名前などどうでもよい」のではないのですかね。

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この手の容疑者にとっては、過去は現在でしかなく、彼らにとっては、『いま、ここ、私』しかありません。

少し時間をかければわかるウソをつき、根拠に乏しい、まして存在しないデータや一義的な解釈には馴染まない事例を自説の為に駆使することを厭うことがありません。

「かれは思うままに嘘をついた。怖れることなく嘘をついた。白々しい嘘をつき、真実に面と向かって嘘をついた。生き生きと、大胆な想像力を用いて嘘をついた。しばしば、真実を述べるふりすらしないで嘘をついた。」(R.H.ロービア、宮地健次郎訳『マッカーシズム』(岩波書店、1984年)P71) 

そして、『気後れ』というものが存在しません。短期決戦型スタイルの言論は時間をかければ必ず瓦解する為に、この手の人間の敵は『目の前に存在する敵』ではなく、どの様な手だてを講じようが流れる『時間』そのものです。

人間に出来るのは『時間が経過していない様に思わせる』ことしか出来ません。

これについては、確かなやり方があります。
反復ですね。

『同じ言葉を繰り返す』 
『同じ振る舞いを繰り返す』 

それらによって時間が止まるように見えます。

歴史上の全てのデマゴーグは、しばしば雄弁と称されています。

その本質の形成は『同一のストックフレーズ』の終わりなき繰り返しを『厭わぬ』忍耐力にあります。
同じ表情、同じ言葉遣い、同じストックフレーズ、同じロジックを繰り返します。

失敗を犯そうとも、その失敗を壊れた時計の様に敢えて何度も『クロノスに衣装を借りて』繰り返すようになります。

失敗から学習すれば、時が動いてしまうからですね。

彼らは自分自身が息を吐くようについている嘘が、時間の経過に耐え得ないものであることを熟知しているが故に、時間を止めようともがき続け、時間の波に呑まれ、溺死するのです。

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『愚物だらけの船は、しばらく風のまにまに漂流させておいたらよいだろう。それでもその船は、自己の運命に向かって流れてゆくーー愚物どもはそう思っていないが、いないからこそ、かえってそうなってしまう。』(カール・マルクス『ルーゲへの手紙』1843年)  

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「悪質性」の定義 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1948928273&owner_id=40049699&full=1

チカンの法の基準は、パンツの中に手を突っ込むと罪状が各都道府県の迷惑防止条例違反から強制猥褻へとグレードアップするというものですが、パンツまではどうやら「悪質性」とやらが軽くなるようです。パンツは悪質ではないが、皮膚は悪質である、と。 
強制猥褻でも初犯だと執行猶予がついてしまったりするあたりが、初犯になんの哀れみを覚えてるんだよ、とツッコミは色々あります。 
初犯だろうが思考が腐りきったやつなんていくらでもいますし、ただ単に隠し通してるやつもいます。基本的に「人の考えはわからない」のだから、やったことで判断するものです。 
服の上と書けば、スカートと想像できるかもしれませんけど、パンツだって服ですよ。スカートとパンツは同一的な悪質性を有しているんですか? 
「悪質性」を話すのなら、定義くらいしっかりしませんかね。職業柄かもしれませんが、デジタルな線引きをします。当然あぶれたものには、「例外処理」としてどうすべきかを考えます。法曹も50年前の先輩が片手間に雑に考えたチャタレー基準みたいなのを家宝みたいに扱ってますが、そんなことやってるから自分の定義が出来ないんですよ。 
昔の「凶悪性」とこの「悪質性」は結構被るところがあります。 

そもそも何を以て「凶悪」とし、何を以て「穏当」とするのか。 
「ムカついて人を殺す」のは「非人間的」だから許せないが、「食い物が欲しくて人を殺す」のは「人間的」であるから許せる、ということなのか。 
「性的倒錯味で人を殺す」のは「凶悪」であるが、「失恋の恨みで人を殺す」のはそれほど「凶悪」とは見なされない、というような情状酌量基準が存在するのか。 
私は知らない。 

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見せしめとかいいますけど、そういや火事場泥棒は「平常時」と比較して執行猶予がつかないあたりで見せしめ感が増しているんじゃないんですか、ってよくツッコミいれませんでしたね。
 
金額や程度はともかく、おおよそ初犯の場合、「起訴猶予(示談が成立)」や裁判になっても「執行猶予」が付きますが、火事場泥棒は論外で、執行猶予のつかない「実刑」となっています。刑罰の基準は、被害の大きさや計画性等の総合判断ですが、火事場泥棒は客観的にも非難されますし主観的にも印象が相当悪いということです。 

そういう意味合いで「恣意」があるんじゃないんですか。


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