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2017年03月09日21:03

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「被差別のグルメ」

 「被差別のグルメ」上原善広、新潮新書、を読了。

 同じ著者の「被差別の食卓」の日本編のような内容。

メモ。

・白系日本人、という存在がいる。江戸時代に捕鯨船などでやって来た、主にアメリカ系の人々が、当時無人島だった小笠原諸島に住み着いたのが最初。ポリネシア系や黒人もいるが、やはり「白系」と呼ばれる。

・昔のアイヌには、子どもに名をつける習慣が無かった。物心ついて本人の性格が分かってきた頃に、本人に合った名をつける。早く名をつけると悪霊に連れて行かれてしまうから。

・アイヌ以外に、日本には北方少数民族がいる。元はサハリンに居住していた「ウィルタ(別名オロッコ)」と「ニブフ(ギリヤーク)」。モンゴリアンで、農耕は土地への冒涜だとしてしないのが特徴。戦前は戸籍も無く、スパイなどとして使われた。日本名は当時からあった。

・在日特権は、今は、特に第一次安倍内閣以降はほとんど無い。総連などが強かった時代(60年代〜80年代)にはあった。「外国籍なのに生活保護が受けられる」「朝鮮学校に補助金が出ていた」「税金を払わなくて良い」など。著者の知り合いの在日の話。

・戦後しばらくまでは、肉の値段は今とは逆に、鶏>豚>牛、の順だった。ブロイラーが無かったから。初期の吉野家が関東で流行ったのは、当時、牛肉は鶏肉より安かったため。

・ホルモンの語源。「放るモン」から、というのは俗説。正しくは、医学用語から。昭和15年に「北ホルモン」で商標登録した人は、そういう意図で名付けた。それ以前にも使用例がある。そもそも、在日も路地の人々も、内臓は捨てなかったので「放るモン」ではなかった。
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