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2017年02月22日22:30

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保守の幻想と現実(駄犬思考メモ)

「韓国人と中国人は嫌い」“ヘイト文書”配布の大阪・私立幼稚園に、韓国人の怒りが大爆発!
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=53&from=diary&id=4443688

日本の保守派はいくつかの幻想を持っている。一つ挙げると戦前の人々は実に道徳的であったということだ。当たり前だが、それは嘘である。明治大正昭和史に名を残した人々をちょいと調べてご覧なさい。大体がろくでもないご乱行をやらかしている。たとえば初代内閣総理大臣の伊藤博文の女遊びの派手なこと、コスプレ大好き・橋下徹元大阪市長ごとき足元にも及ぼない。

知識階級で権威ある地位に就いて尚、そうなのだから庶民は言うに及ばず。戦前の大学生などずいぶん真面目でインテリだと思われているようだが、女学生を無責任にも孕ましたり、結婚すると嘘をついて、恋人の親から金を騙しとった挙句にポイ捨てしたり、書籍を万引きしたりとろくなものではない。これなら現在のFランク大学生の方が悪いことをしないだけマシである。

また家族の絆はどうかと思えば、働きたくないが、お金がほしいので娘を吉原に売ったり、あるいは娘を売ったその金で別の遊郭に行ったりするクズ親も居た。夫婦だってそうだ、夫が女遊びするのは当然のことであったが、妻も普通に不倫したりしていた。男に都合の良い貞淑な女性などというのは今も昔も幻想である。

もちろん戦前にも立派な人々はいた。だが、そういう人々はこの時代にも居るのだ。ただそういう人々は今はまだ名を馳せずに市井に埋もれているのだ。いつの時代も立派な人はいるし、クズも居る。人が立派かどうかは時代的価値観に基づくものではないのである。

それでも保守派は幻想を見る。そして、かつての日本は、大日本帝国は素晴らしい国であったと
語るのだ。きっと幸せな家庭で育ったのであろう。だから昔の良い面しか見ない。ゆえに幻想を現実に置き換えようとする。そして戦前的価値観を押し付けようとする。もちろんそれに疑問を持たないほどに幸福な立場に居る人達はそれでいいのだろう。

だが、この国はこれから苦難の時代に入る。不幸な人々をたくさん生み出していく。そんな時代に、おそらく保守派の幻想は幸せのノスタルジアを呼び起こすものではあっても、それ以上のも
のには成りえない。思うに保守派の幻想は将来的には一部の富裕層のための特権意識へとすり替わっていくのであろう。



おわり犬
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