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2017年02月23日20:03

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過去を振り返って(6)

心機一転!新しい環境でがんばる事にする。


オレを採用したのは、電話会社の営業部の下請けで、大阪に本社がある企業だった。
業務内容は家電量販店などにブースを設け来訪者に
電話やインターネットの接続状況を聞いて、アナログ回線を使っている方に
光回線の案内をして契約に結びつける仕事だ。

オレの担当は、ブースで働く現場スタッフの管理全般と契約の促進(営業)

入社後すぐに3日間の研修が始まった。
研修に集まったのはオレだけじゃなく、現場スタッフとしてバイトで働く女子大生数名がいた。
女子大生に囲まれて楽しい研修になるのか? 
そんな期待を少し持ったが、そうでは無く辛い研修となるのだ。

初日、簡単なインターネットの仕組みや用語について学ぶ
職業訓練校で、ある程度学んでいたので問題は無かった。

二日目、光回線の料金プランについて学ぶ
何種類かの料金プランがあって、カタログに表が載っているが・・・


理解できない

思考停止


誰でも困難と感じる場面では、一瞬くらいは思考停止する時があると思う
オレも一瞬だった、これまでは。
だがこの時は思考停止の時間は長かった。

「何、ぼーっとしているのですか!?」と講師から注意される。
周りの女子大生からは、クスクスと笑われた。

(この時間の長い思考停止状態は、その後も続き悩みとなるのだ)

料金プランはカタログを自宅に持ち帰り、100回くらい読んでようやく理解できた。



三日目、契約までのシミュレーションをする。
マニュアルにそって会話して動き、契約まで運んでいく流れなのだ
15分ほどマニュアルを読んでセリフを暗記し実演する事になる。

そして時間がきた、女子大生とジャンケンをして順番を決める
オレは運よく一番最後になった。

女子大生が演じてる間に、必死にセリフを覚えようとする。
時折、演じている女子大生に目をやるが、どの子もすらすらとセリフを言って動いている。

さすが女子大生、若くて頭がいいな!と関心していると
あっと言う間にオレの順番が回ってきた。

一つ大きく深呼吸して臨む。前半はまずまずだったが、後半になりセリフが出なくなり
シドロモドロになっていった。

その時、女子大生の一人が「キョドってる」と言うと、周りは爆笑の渦に。

オレは赤面して、突っ立っていた。



































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