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2017年01月29日18:08

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デンマークに学ぶこと

■日本の腐敗指数72、アジアで3番目に健全 腐敗がポピュリズム生む、国際NGO警告
(NewSphere - 01月27日 19:02)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=196&from=diary&id=4405116


こんな指標があったのか。
デンマークっていうのは素晴らしいね。

GNPの高さでは断然優位のはずの日本。
その日本の「国民幸福度ランキング」がデンマーク国民に遠く及ばない理由に対して、小生、長年関心が尽きないのであるが、FBの友人が英国人の述懐をもとに詳しく見解をアップしてくれた。
備忘を兼ねて、シェアさせていただいた。

「国情が違うのだから」と軽んじないほうがいい。
学ぶべき点はたくさんあると思う。


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デンマーク人にとって働くモチベーションは?
 ――あまりに福祉が充実していたり、労働時間や意欲にかかわらず賃金が同じだったりすると、働くモチベーションがそがれる気が……。

 私も同じようなことを考えたことがあるが、実際は違う。(世界銀行の調査によると)デンマークはビジネスがしやすい国、新興企業を始めやすい国ランキングで上位に選ばれている。デンマークはほとんど完全雇用に近い状態にある。

 ただし、働くことに対するモチベーションは日本人と異なるだろう。デンマーク人が幸福な理由のひとつは、多くの人が自分の仕事が好きだと感じ、自分の仕事をコントロールできているからだ。

 彼らは自主性を持って仕事をしていて、仕事に支配されていない。自分でやることを決めて実践し、その成果を実感することができる。その感覚や達成感が、仕事のモチベーションにつながっているわけだ。本にも書いたが、意識調査によると、8割のデンマーク人は宝くじで100万ドルが当たっても仕事を辞めないそうだ。僕からしたら信じられないけどね(笑)。

■デンマーク人はベンツより旅行が好き

 ――デンマーク人にとっておカネや出世といったたぐいの「成功」はモチベーションにならないと。

 一生懸命働いて200万ドルを稼いだとしても、どうせ税金で持っていかれるので、稼ぐことに重きを置いている感じはしない。所得が一定に達すると、半分は国に持っていかれるようになるからね。もちろん、デンマーク人だっていい車に乗ったり、大きい家に住んだりしたいと考えているが、ある程度収入を得るようになると「もういいや」と感じるようだ。

 また、デンマークには「ヤンテの掟」という概念があって、たとえばフェラーリを乗り回していたり、アルマーニを着ていたりすると、「自分にはこんな資格があるのか?  思い上がるなよ」という自制の念のようなものが出てくる。

 彼らにとってのモチベーションは、家族と過ごしたり、すてきなバケーションを過ごしたり、新しいことを学んだりするなどヒュッゲ的な時間を持つこと。デンマーク人には、私くらいの大人になっても学校に通っている人がたくさんいる。デンマークでは、教育は大人も含めてすべての人に開かれているからだ。彼らが欲しいのは、メルセデス・ベンツではなくて、新しい学びや旅行、サマーハウスだ。

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 ――10年間北欧に住み、本の取材を4年間続ける間に、北欧に対するイメージは変わりましたか。

 完全に変わった。最初にデンマークに移住したとき、とんでもない所に来てしまったと思ったが、子どもが生まれてからはデンマークこそが子どもを育てるのに世界で最も適した場所だと考えるようになった。さらに、年を重ねるにつれて、デンマークや北欧のいいところがだんだんわかるようになってきた。

 今では、世界の国々が北欧諸国から学べる重要なレッスンはたくさんあると感じている。北欧に学べば、世界は間違いなくもっとよい場所になるだろう。北欧の気候には辟易するし、人々が不機嫌なときもあるし、税金も高いが、そうした点を除けばここでの生活にとても満足している。

 ――北欧諸国の中で、特に気に入っている国は? 

 デンマークに住んではいるが、好きなのはフィンランドだ。フィンランドはロシアと欧州の間ということもあるからだろう、いろいろな面でエッジが立っている。フィンランド人のドライなユーモアのセンスも好きだ。日本人に似ていると感じることがある。
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■欧米で大ブームの「ヒュッゲ」とは? 

 ――欧米では今、たとえば家族や友達と過ごしたり、暖炉の前でまったりしたりする時間、デンマーク発の「ヒュッゲ」なる概念が大流行しているそうですね(Hygge=ヒュッゲとは、デンマーク語で「居心地のいい時間や空間」といった意味のデンマーク特有の概念)。

 ものすごくはやっている。ただ、欧米では新しいマインドフルネスや、ウェルネスの一種としてマーケティングされていて、これは本当の意味でのヒュッゲとは異なる。ヒュッゲはデンマークで何百年以上にわたって行われていることで、簡単に「輸入」できるようなものではない。

 著書の中では、ヒュッゲに対して辛辣なことを書いたが、実際は嫌いではないし、いい面もたくさんある。ただ、デンマーク人の多くは、ヒュッゲ的であることに取りつかれているというか、こだわりすぎている。

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 ――そうした経済状況が続けば、今の水準の福祉を維持するのも難しくなります。

 実際、デンマークですらそういう議論が起きている。国家財政における社会保障関連費はいまだに年率2%ずつ増えているが、これをそろそろコントロールしなければいけなくなっている。皮肉なことに、つい最近まで社会主義的な左翼政党が政権を握っていたのだが、その政権は今まで歴史上のどの政権よりも社会保障費を削った。特に医療や教育の分野で。それしか選択肢がなかったからだ。

■デンマーク人が根本的に幸せなワケ

 ――聞いていると、北欧諸国にも非常に多くの問題があることがわかりました。そういう状況にあってもデンマーク人が変わらず幸せを感じているのはなぜでしょうか。

 デンマーク人は今あるものに感謝する能力に長けていて、今の状況に満足をしているんだ。もうひとつは、社会が非常に平等だということ。だからこそ誰にでもチャンスがあるということが大きい。北欧諸国では、誰もが高等教育にアクセスできるため、自分がなりたいものになれるというチャンスがある。

 これに対して私が生まれ育った英国は、教育という点では劣る。どれだけおカネを持っているか、どれだけちゃんとした地域に生まれたかで、その後受けられる教育が決まってしまう。

 ここから世界が学べることはひとつ。すべての子どもに平等な教育の機会を与えることだ。大学教育も含めて。

 ――あまり幸福感を感じていない日本人が、デンマーク人から学ぶべきことは何でしょうか。

 日本人がすぐに幸福感を感じられる国民になるような明確な回答はないが、たとえば小さなことでも感謝する、今あるものに感謝するという姿勢が大事だと思う。何かモノを得て満足を得るのではなく、家族や友達と過ごしたり、自然の中で過ごしたり、高くなくてもおいしいモノを食べたりという、意味のある時間にもっと重きを置いたらどうだろうか。

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