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2017年01月24日20:50

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【映画】 アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場 【☆2.9】

※記憶保持が主目的の為ネタバレ全く自重していませんので、今後観る予定のある方は読まないことをお薦めします。
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【アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場】 (Theatre)
2016年
総合評価 3.0 → ☆2.9

「シナリオ」 (1.0) … 3 → 3
「演出全般」 (1.2) … 3 → 3.6
「心理効果」 (1.5) … 2 → 3
「視覚効果」 (1.1) … 3 → 3.3
「音響効果」 (0.9) … 2 → 1.8
「教養/啓発」 (0.8) … 4 → 3.2
「俳優/声優」 (0.7) … 3 → 2.1
「独創性」 (0.8) … 4 → 3.2
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【ストーリー】
ケニアの首都ナイロビのムスリムテロリストの米国人をドローンで木っ端微塵にする作戦が上層部と現地のパン売りの少女によって難航させられる。
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≪キーワード≫
英国 戦争

【魅力】
・教養

【不満】
・退屈

【印象に残ったシーン・台詞】
パン売りの少女が第2ラウンド目のパンを陳列し始めたシーン。
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【少し突っ込んだ感想】
構成としては、「シン・ゴジラ」と同系列で「事件は現場じゃない、会議室で起きてるんだ」系。「ある視点部門」で評価されるべき作品だと思う。

シンゴジと違い、一応リアルな世界情勢や技術を前提としているぽいので、教養にはなる。綺麗事を片手にムスリムを駆逐するプロパガンダは月並みだったけど、あんな高性能なクワガタマシーンがあるなんて知らなかった。一つ欲しいです(切実)。

シナリオはふしぶし突っ込みたくなる。そもそも数年間実行してる計画ならば、友好国のテロリストを発見したときに殺害可能か否かの判断を即座に決定できるだけの準備はマトモな社会人なら出来ていて然るべきだし、あんな顔が割れてる現地人に、敵兵ひしめく現場でドローンのリモコン操作させるのも無理がある。やらせるならせめてサポート役の一人でも付けるのが常識だろう。

生命保険のような観点で、客観的に人の命を計算する様は、人によっては新鮮かもしれない。ただ、その視点に誘導される程、緊張感も削がれるジレンマがあると思う。まあ、結局のところ人の命というよりは、各々が自分の責任割合の事しか考えていない本質的な事実を表現するのがこの手の映画の使命だろうし、それに成功すれば心理効果が反比例で弱くなるのは仕方がない。

要するに、作中でひたすら少女の命を擁護しようとしていた女性のお偉いさんは、他の登場人物と比較して決断における責任が軽く、その精神的な余剰分が人道主義に転嫁されたと言い換えれるのだろう。一見の価値はある作品かもしれない。


【蛇足】
少女が、売ってお金受け取った上に、落としたパンを再び売り始めたのは印象的だったけど、その第2Rのパンを売り切った後に、手元にあった割れたパンを更に見切り販売し始めてくれたらかなり高評価だった。そこまですると多分あの女性の大佐はターゲット座標を少女に合わせるよう命令するだろうな。
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