本当の敵は誰なのか?
橋下がマスコミに「これからポピュリストという言葉は使わないでくれ」
と要求したそうな。
彼もまたほかの大多数と同じように、「ポピュリスト」の本当の意味が判っていない。
ポピュリスト、ポピュリズムという言葉ほど、
戦後ずっとバイアスのかかった眼で見られてきた言葉はない。
確かにこの語彙にはアンビバレンツなコンノテーション(含意)を持っている。
ポピュリズムに敵対する勢力は、この言葉が持つマイナスの含意を最大限に利用してきた。
つまりポピュリズムを「大衆迎合主義」と間違って翻訳し、
更にナチスヒトラーにポピュリズムを結びつける宣伝を繰り返し行ってきた。
このため、ポピュリズムは常に「下品・野卑・無教養」という印象を持たれ続けた。
Brexitとトランプ支持派に対するマスコミの反応に、そのバイアスは典型的に現れていた。
しかしポピュリズムの本来の意味は「国民主義・草の根主義」に近いのだ。
それではポピュリズム(草の根主義)の反対語は何だろうか?
突き詰めると、それは官僚主義であり、専門主義に行き着く。
長年、ホワイトハウスを支配してきたのはいわゆるthe Best & Brightestと呼ばれる
ハーバード、プリンストン、MITなどを卒業したインテリ学者と
官僚、そして政治家たちのいわゆる「専門家」たちだった。
そしてその結果が「資本主義は終焉を迎えている」と言われる
今の全世界的行き詰まり、体たらくなのだ。
それでは「資本主義は本当に終焉を迎えて」いるのだろうか?
わたしにはどうしてもそうは思えないのだ。
本来の健全な資本主義が国際金融資本によって歪められ、実体経済は置き去りにされ、
ウォール街とシティに牛耳られたマネーゲームの餌食にされていることこそが、
「資本主義の終焉」と言われる諸症状を蔓延させる根本原因なのだ。
ウォール街とシティ(それからFRB)を支配しているのがユダヤ資本であることは言を俟たない。
先進国の人たちはいま本能的に「顔の見えない支配者」の邪悪と危険に気づき始めた。
特に先進国の草の根たち、
これまでエリートからは軽蔑されてきた「学歴のない貧乏人」が目覚め始めたのだ。
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