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2016年11月27日12:24

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小説「告白の余白」下村敦史

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あらすじ
家を出た兄が実家の農地の生前贈与を求めて突然帰ってきた。しかし、「2月末日までに清水京子と言う女性が来たら土地を譲渡してほしい」と言う遺書を記し自殺。兄は何故死んだのか。そして、女は何者なのか。期限の意味は。死の真相を知るため、弟の英二は一人京都へ向かうが――そこは、虚実入り混じる言葉で築かれた伝統の町。腹黒、嫌味、皮肉に塗れた"告白"が真実を覆い隠す。

下村さんの最新作。
これほど素晴らしい傑作ミステリは久々であった。
どれほど素晴らしい傑作かと言うと、「凄まじい」という言葉がつくほどのexclamation ×2
緻密に張り巡られた伏線――。
一人一人の登場人物たちの会話全てが何と伏線なのだexclamation ×2
これほど全てに張り巡らせた伏線をうまく綺麗に収集するのは、優れた名手にしかできはしないだろう。
流石は江戸川乱歩賞受賞の作家だ。
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コメント

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