Queen at 武道館

　今日の朝刊を見るまで、クイーンが来日公演をすることを知らなかった。
当日券が出るのなら、行こうかということで、武道館でライブを見てきた。フレディ・マーキュリーがいなくて、クイーンと名乗るのは正しくはないが、他に名乗りようがないので、しかたがない。
　開演３０分前に到着したが、当日券売り場には一人も並んでいなかった。当然、ステージ斜め後方の北東か北西の席だと思っていたら、なんとアリーナAの前から７列目。当日券でこんな良い席とは、よほど人気がないのかと思ったら、そんなことはなくて、二階席の天井近くまで客がびっしりだった。なぜこんな良席が当日券ででるのか、不思議だった。
　アリーナは開演前から嵐のような拍手で、電灯が消えるとともに、全員が総立ち。４月のクラプトン公演とは大違いだった。
　演奏曲目は、当然のように懐かしのクイーンメドレーが次から次へと出てきて、客は大盛り上がり。アリーナ中央に、小さな第二ステージを作り、そこでもかなりの曲を演奏した。照明も派手で、武道館というよりも、東京ドームの雰囲気だった。
　演奏内容は悪くはなかったが、やはり懐メロ風味は隠しようがなかった。
　それにしても、ブライアン・メイはかつての面影があるのに、ロジャー・テイラーの老けぶりには仰天した。かつての、美青年とは、とても同じ人間とは思えなかった。