前日の根子岳・四阿山でのことです。
四阿山山頂で三人グループと出会いました。
一人は50代くらいのプロガイドの男性。
あとの二人はその客で、百名山全踏破を目指しているおばちゃんは福岡から飛行機でやってきて、羽田までガイドさんに迎えに来てもらって、赤城山→四阿山→浅間山→上州武尊山の四座を4日間フルガイドというブルジョア登山。
三人と明日またどこかで会えるね、なんて言葉を交わして分かれた。
浅間山はご存じのとおり活発な活火山で、山頂はずっと入山禁止が続いている。
さらに去年6月の小噴火で、警戒レベル2に引き上げられ、現在は二番目のピーク、前掛山にも登れない状態だ。
さて15日の朝、登山口には、警戒レベル2で前掛け山へは入山禁止の標識が立っている。
一昨年来た時には、こんな感じでガスってたのですが
今年はこの通り晴れ。
私は矢印の方へと進み、前掛山分岐まで来た。
やっぱりね。これじゃぁ入れないでしょ。
私は予定どおり矢印方向に進む。
今年の紅葉は長雨と台風でさっぱりしないが、この辺のカラマツの紅葉はまぁまぁだね。
するとやってきましたよ三人グループが。
私、「今日は残念だね」
ガイド、「え、何が?」、
「前掛け山、登れないね」
「大丈夫だよ。入れるよ」 (あらら、このプロガイド、まだわかってないぞ)
私は状況を説明し、おばちゃんに向かって、
「黒斑山も蛇骨岳も浅間山の一部だし、富士山だって正確には剣が峰が山頂だけど外輪山まで登れば誰だって富士登頂したことになるし、こういう状況だし、御嶽山のこともあるし」
と説得すると、もう一人の男性とともに素直にうなずいた。
ところがプロガイドさんは、
「いつから入山禁止?噴火っていつのこと?」 (むむ、把握していない)
私、「登山口にレベル2の看板出ていたでしょ」 (見落としているな)
それでも、「まぁ、行けるところまで行ってみようや」 (お坊ちゃま育ちのプロガイド、あんたプロでしょ!)
困ったもんだと思いながら三人と別れ、Jバンドという変な名前の下で小休止しているとき、火口から真黒な噴煙が上がった。
この写真はタイミングを逃したので黒煙が小さいが、この3倍もの煙がもっくもっくと上がった。
あの三人、あの辺からでは煙、見えていないな。しかしプロが素人登山者を禁止区域に入れちゃおうって、どゆこと!と、気になってしょうがない。
私は予定通り、Jバンド〜仙人岳〜蛇骨岳〜黒斑山へ。
やっぱり岩尾根歩きは楽しいよ〜!
一昨年は体調が副隊長で、このコース諦めたのです。見よこの絶景、リベンジ果たしたぜ!
白い噴煙は続いているが、黒煙はおさまった。これが活火山浅間山!って感じ。
この稜線から前掛け山への登山道が見える。二人組が登っているのは見えたが、三人組は見えなかった。やっと諦めたか。
それにしてもプロよ。しっかり勉強せい!
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