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2016年10月13日20:26

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響け!ユーフォニアム2 第1話

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劇場版でのエンドロール最後に映された2期秋季開始のコミットから約半年を経て、ようやく『響け!ユーフォニアム2』の放映が始まった。
第1話はなんと1時間スペシャル放送との事で、2つのエピソードを一気に進めていく内容だった。

http://anime-eupho.com/



第1回 まなつのファンファーレ

吹奏楽コンクール京都府大会を突破した北宇治高校吹奏楽部は、強豪ひしめく関西大会に向けて練習を開始する。
臨時講師の先生も迎えて、レベルアップに勤しむ久美子たち。
しかし、そこへ昨年退部した傘木希美がやって来て……!?



続編製作が報じられてから、前作である1期の事を思い出して録画をした内容を何度か観ていた。
アニメ化された『響け!ユーフォニアム』とは、原作の足りなかった部分の増補、或いは改変という形で展開された事もあり、細やかな人物の造形と心境を内面から引き立たせる事によって、京アニ作品のなかでも視聴者に気持ちの高まりを大きく伝える素晴らしい作品となった。

そんな感じで2期の開始となった訳だが、もしもこの先の事が知らなければどのように捉えてしまうのであろう、と野暮な事まで考えてしまった。
何も知らない状態には戻れない自分には原作小説の2巻と3巻は既に読み終えているので、さてどのように調理をされるのかな?と言う気持ちしかなかった訳で・・・
この度の2期では原作小説の内容を大きく変えてしまうのか?或いはそれらの補足を加えての進行となるのか、実のところそのような視点で視聴している。



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アバンでの雪の降る宇治市、シーンは1期での府大会決勝の続きではなく、ストーリー展開での先の部分へと進んでいるようであり、恐らく最終回でもこのシーンが活かされるのではなかろうかと。
久美子が手に持つ古いノートはあすかから託されたノートであろう。
このシーンを一瞥した事で、原作小説の2巻と3巻の内容が映像化されるのだな、と悟った。
で、いきなりの久美子と麗奈の登場はこれまでの内容に色々と思い起こさせるものがあった。



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提供クレジットでは久美子は回らなかった。


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Aパートの開始、先の冬のシーンの事は忘れてしまいそうな夏の光景だった。
そう言えば、1期での13話に写っていなかったかな?と、続編の製作を視野に入れていたかのように一人の少女が映されていた。


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もしも同一の名前があったら、って・・・ただの偶然だろう。
と、ストーリー展開を追う形ではこのままだとダラダラと進行してしまうので、第1話は前半後半と別けて、やや抜粋を含めながら感じた事などで進みてみる事に。


*第1話 前半


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人間関係におけるリアルな描写やシリアスな展開も垣間見た1期では府大会から次のステージを目指せる事となり、顧問と部員達とか互いに笑いあえるようになった事は特記するべきだろう。


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この作品ではゆるふわな日常シーンが僅かながら見られたのは久美子と緑輝と葉月の下校シーン程度しかなかったのだが、ここで初めてそのグループに麗奈が加わった事も関心するものだった。
麗奈の掲げる『特別になりたい』と言う言葉には誰よりも差し置いて自分が優位に立つ事を連想させていたのだが、久美子との接触やがて芽生え始めた友情もあって、麗奈もまた
互いに笑いあえるようになった事で、それから以降の『特別になりたい』と言う意思にはかつてとは違う何かを感じさせるのである。(えぇ、あぁこれ後半の事だったか)

ギスギスとした感のあった吹奏楽部に意識の芽生えと変化をもたらした滝先生は指導者としても優秀であって、ポテンシャルのある鍵となる人物にピンポイントで誘い水を与えていたのだから、結果は解っていたのかも知れないが、実は本人の予想以上の結果でもあったか。

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まぁ、久美子のマイペースな感じだけは変わっていなかったw



*新キャラの登場、一気に3名

原作2巻では鎧塚みぞれと傘木希美の二人をフューチャーさせる事で1巻における『部員大量退部事件』が明かされるのである。
その事件の解明においては、なぜか?久美子ばかりが知る事となり・・・しかし主人公とは言え、そんなに都合よく事の真相を知ってしまうのは前後関係を含めてもそんなきっかけって、あったっけ?と感じてしまった。

『部員大量退部事件』は現在の2年3年の部員達にしこりを残させた出来事であり、その影響でトランペットのソロを再びオーディションを行う羽目となったのだが、しかしソロの再オーディションがあったおかげで久美子と麗奈の固い友情が芽生えたので、あながち良い結果となったかも。


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*鎧塚みぞれ
そもそも第1期からモブに混じっていただけで、劇場版でちらっと登場させていたのは2期への繋ぎであったからだろう。


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*傘木希美
東山さん、ユーフォにキター

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*橋本真博
滝昇の友人という事もあって、滝昇の過去を知る人物であるのだが、その事は後々に。
しかしこのイメージはチャラい中村悠一だったね(^^;
料理、作るのだろうか?(違


*第1話 後半


この後半はあたかも第2話かのような始まりでもあり、アバンらしきシーンを挟んでいた。



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傘木希美と鎧塚みぞれの中学時代の過去が映る。
傘木希美は鎧塚みぞれへの約束を破った事になる。

みぞれ:高校に入ったら金取ろうって言ってたのに・・・ と言うところか?


久美子と麗奈の友情がクローズアップされていくと同時に、ここではまた別の友情があった事が対比のように描かれている。
原作2巻における鍵でもある傘木希美は鎧塚みぞれの友情がかつて描かれていた。
後に傘木希美復帰そのものが厄介な出来事となってしまうのだが。


原作者インタビューでは久美子と麗奈の友情に関して、その表現が女性同士の友達以上恋人未満的な関係と言うものを取り入れた事に原作者もまた過去の出来事を偲んでいた。
異性と一緒にいるよりも、同性の友人の方が居心地良いという雰囲気、それは友人への依存度が高かったからだと語る。
何気に普通の事だと解釈していたのだが、アニメでの映像化ではちょっと距離が近すぎるように観えてしまったそうな。
http://kai-you.net/article/26894


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宇治川で行われる花火大会、これもまた様々なきっかけを作ってしまったようだ。
そこであるのは久美子が遭遇した偶然?の出来事が度重なるのは不可思議であるのだが、これも事件解明のためのストーリーテラーとして久美子がそうならざる終えなかったのだろう。
映像としてみていると納得するところも多かったかも。
と言うか・・・久美子は忘れ物が多すぎw


第1話後半も終わりを告げようとする花火大会では、原作以上に盛り上がりましたな。
互いの依存度に関して、依存度が高いのは久美子よりも麗奈である事は間違いない。
ここでの流れは『ちょっと距離が近すぎる』二人の関係が一段と盛り上がる展開であったので、京アニもこうした流れを意図的に仕組んでいたのであろう。


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愛する久美子への第三者の接近を拒む麗奈は秀一を一挙させてしまう(^^;
その後の久美子のかわし方が単純すぎて麗奈が『適当?』と言った件は互いの異性に対する印象の温度差の違いを感じさせたが、ここはあえてスルーだろうか。


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喜撰橋付近かな?
この角度では現地では確認していないので、また宇治へ行ってしまいそうな気がする自分・・・あぁ、また宇治へ行きたいなw


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麗奈:『私だったら絶対逃げない。嫌ならねじ伏せればいい。』

傘木希美の存在を知る事で麗奈の男勝りなセリフが出てくる。
このような考え方や彼女の価値観はどこで身につけてしまったものなのか。
ここで麗奈の『特別になる』フレーズが初めて出てくる。
麗奈のこの性格故に周りと折り合えなかった訳だが、マイペースな久美子との接触によって麗奈に不思議な化学反応を起こしたのであろう。


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京アニ名物の一つ・花火の演出映像


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潔くそして生き方に真っ直ぐな麗奈
方やマイペースな久美子(何度も書いているな)
二人の友情は不思議な化学反応だった、そして彼女たちは清らかで美しい。
このシーンがある事でこれも一つの青春を表しており、心のどこかにグッとしてしまう・・・この作品の魅力となっている事は誰しもが認めている事だろう。

1時間スペシャル、原作2巻の第1章をほぼ消化していた。
2期の開始からして見応え充分、短編映画かのような時間の流れ方に視聴者はまたもや魅了されてしまった。
そして、次の曲が始まるのです。

(つづく)


*その他色々


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麗奈が自然と久美子達のグループに溶け込んでいた。


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(前半アイキャッチ)


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(後半アイキャッチ)

部員紹介は終わったのでキャラのショットのイメージとなっていた。



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EDにおけるキャストクレジット


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第1話における使用楽曲とエンディングテーマ

ビバーチェ(vivace)
とはイタリア語表記による音楽用語。 17世紀の後半から用いられた速度および発想用語。「生き生きと」の意味で,速度が速く,明確なアクセントをもつ。一般にアレグロより速いが,アレグレット・ビバーチェ,アンダンテ・ビバーチェなどの付加語としても用いられる。
https://kotobank.jp/word/%E3%83%93%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%81%E3%82%A7-120615

因みに第1期での『トゥッティ(tutti)』とは、演奏している全ての奏者が同時に奏する全部の意味で全奏者による合奏を意味する。
(対義語はソロ(solo))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%83%E3%83%86%E3%82%A3
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