最近のドゥテルテ大統領と、イスラム過激派アブ・サヤフとのあれこれ。
ダバオ爆発はアブサヤフの犯行、フィリピン当局
http://www.afpbb.com/articles/-/3099727
比大統領、駐留米軍の撤退を要求 対米関係さらに険悪に?
http://jp.wsj.com/articles/SB12260954658240904189704582310401235726684
>米軍が駐留を続ければ、アブサヤフ掃討作戦の危険性をさらに高める
アブサヤフ 「身代金を払ったのに解放しない」との大統領声明の後に ノルウェー人解放
http://www.sankei.com/world/news/160917/wor1609170027-n1.html
この身代金支払いの第一報は、ダバオのテロの直後に出ているので、支払われたのはテロの前後あたりだろうか。とすると、
「身代金を支払った直後 地元でテロを起こされた」or「地元でテロを起こされた直後 身代金を支払った」
→「アブサヤフ掃討作戦に協力してきたアメリカ軍に 撤退要求を突きつけた」
→「身柄が返還されたなかったので 身代金支払いを公にして泣き言を吐いた」
ということになるわけで、麻薬密売には強硬姿勢だけれども、アブサヤフに対しては意外と低姿勢。ダバオのテロのタイミングとか考えると、ドゥテルテはアブサヤフに若干舐められがちなのかもしれない。もっとも、舐めてかかっているのはアブサヤフだけかというと、中国あたりも足元見ている感じはする。
・国際司法裁判所で勝訴したのに、人権問題で揉めたからといって「国連辞める 中国と新組織を作る」
・米軍が中国への最大の抑止力になっているのに、「アメリカ嫌い 米軍出て行け」
と、ドゥテルテになってから、中国に利する行動ばかり目立つ印象。しかし、強者には尊大に、弱者にさらに尊大な態度をとるのが中国。反米親中となったフィリピンに対して、与えるのはアメではなくてムチの方だろうと。実際、フィリピンとアメリカとの不協和音を良いことに、環礁の軍事化を進めている。ドゥテルテ、足元見られているよなと思う。
しかし、ドゥテルテだけでも、これだけ面倒くさいのに、これでトランプが大統領になったらと思うと、すごくアレな気持ちになるよなと。
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