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2016年09月11日05:48

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加藤紘一の雑感

■加藤紘一氏死去、77歳=官房長官、自民幹事長を歴任
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=4187043

まぁ「勝負を仕掛けてはいけない時に 仕掛けてしまった」という評価が多い人だし、実際に森に対して仕掛けた結果として干されてしまったのだけれども、ではあのままガマンを続けていたとして、果たしてチャンスはあっただろうか。

森辞職後の争いでは、稀代のアジテーターだった小泉純一郎には勝てなかっただろうし、当時の小泉の支持率の高さでは、安倍への禅譲も止められなかっただろう。

安倍辞任の後にチャンスはあったかもしれないけれど、くすぶっていた年金問題やリーマンショック発生といった悪条件に対して、福田康夫や麻生太郎以上のことが出来たかどうかは疑問。総理になれたとしても、厳しい政権運営を迫られただろうし、民主政権誕生の流れを止めることも出来なかっただろう。

で、民主政権崩壊後にチャンスが有ったかというと、民主党政権下での中国・韓国との関係悪化で、これまでプラスとされていた「穏健な外交姿勢」が、決してプラスにばかり働かなくなってしまった。押しの強いキャラクターでもなかった加藤紘一、病気を克服して「強い保守」として戻ってきた安倍晋三と争って勝てたかというと、それも相当に厳しかったように思う。

と考えると、決して支持率が高いわけではなかった森政権への「加藤の乱」というのは、タイミング的には間違ってなかったのかもしれない。事を成すための工作が、圧倒的に足りてなかっただけで。

もっとも、そういう工作ができない為人だったからこそ、それを知る人間からの人望が厚かったのだろうけれど。茶番といえば茶番なのだけれども、「乱」で加藤を必死に諌めた谷垣禎一の言葉にはウソはなかっただろうと。

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