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2016年09月10日23:24

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大キレット挑戦その2 大敗退

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6日の朝。ひょっとしたら夜が明けたら晴れてるかもとわずかな望みをかけていたが、見事に真っ白けです。真っ白通り越してグレーですわ。
目の前にあるはずの槍ヶ岳もまったく見えない。天気予報は3100m地点では16.7mの風という。
これは槍の登頂はあきらめて南岳に向かう他ない。大キレットも諦めざるを得ないかも知れない。
南岳小屋に電話をして状況を聞いてみると、明日南岳新道を下っても滝谷や白出沢が増水して渡渉できない危険性が高いという。そういえば何年か前も飛騨沢が増水して流されて亡くなった人がいたな。天狗原経由ならなんとか下りれるだろうとのこと。そのセンで考えるか。

ところが、山荘を出発して稜線の上に出たとたんスゲー風。身体を持ってかれそうになる。うおお16.7mの風ハンパねー。大慌てで山荘に逃げ戻る。
あの強烈な風に耐えながら南岳まで3000mの稜線を3時間歩ける気はしない。ましてや大キレットなんて無理よ無理無理カタツムリである。色々と考えた結果、今回はまことに残念ながら槍沢経由で下山することに決定する。
あ〜あ、せっかく3000mまで上がってきておきながら山頂を一つも踏まずに下山することになるとは。槍ヶ岳から大キレットを踏破して天気と体調がよければパノラマコースも行ってきたよと輝かしい土産話を持って帰るつもりだったのになあ。背中のヘルメットが虚しい。クサリ場すらなかったもんなあ。

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濃いガスの中、上高地に向かって下山を開始する。

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途中、播隆窟で雨宿りしたりしながら下りてゆく。下からは意外とたくさんの人たちが上がってくる。20人くらいのフォーリンピーポーの集団や、喜寿の記念に来たというおじいちゃん2人組など様々な人たちが槍へ向かっていく。午後は晴れたらいいね。オレらの分まで頑張ってね。

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東鎌尾根の向こうに一瞬青空が見えた。大天井や燕あたりは晴れているのだろうか。

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大曲が見えてきた。

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このあたりまで下りてくると雨も上がってくる。上高地方面は晴れているようだ。ちょっとフクザツ。


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11時半、槍沢ロッヂに到着。まだお昼前だがもうここに泊まっちゃうぜ!ヒャッホー!

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生ビールうめー!!

槍沢ロッヂにはお風呂がある。石鹸やシャンプーは使えないが、山の中で入浴できるのはありがたい。
風呂から上がったらビール。夕食の時はワイン。ここに着いてからひたすら飲んだくれていた。ウーイ、バーロイ。

その3へつづく
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