いやぁ・・ちょっと尋常じゃないなあこれ。
一部被害の箇所を目の当たりにして来たけど、
幹線道路にかかっていたり、生活道路として重要な路線が散発的に点在してるもんで、
輸送や移動面でもちょっと長期的な影響が出そうで洒落にならない感じ。
厳密に言えば、もっと酷い台風被害は昔にあったんだけど、
大規模な水害ってのは朧気な記憶では、昭和56年辺りの、
江別市に接する石狩川の決壊で広い一帯が大洪水となって以来じゃないかな、と。
以後、所々で中小河川の部分的な氾濫や橋の崩落などあったけれど、
ここまで広い範囲であちこち被害が出たというのは暫くなかったわけで・・
なんたって、3つの台風が短期間に、もろに影響するなんてのは初めてのこと。
亡くなられてしまった方もおられるんで、何よりそれが残念。
先般も書いたけど、やはり農業被害は相当じゃないかな。
なんせ立て続いたもんで、まだ全ての総計が明らかになっていないけど、
今回の影響では渡島の果樹、野菜施設や畑作系、
十勝のビート、馬鈴薯、大・小豆、根菜類、上川地方の畑作、
空知地方の玉葱、米、北見地方の玉葱、馬鈴薯、ビート、豆類、食用・飼料用コーン・・・
どれも大型作物で、全国の生産量としては上位に来るものが多く、
まさにこれから収穫間近のものばかりなため、これらの内地での価格は
今後総じて高騰するんじゃないかと思いますよ。
玉葱なんか、それでなくとももう一方の生産地、南国佐賀辺りで大規模なべと病発生で
品薄と高値状態だったので、今後総体的に玉葱は品薄や品質低下品で
来春まで続いていく可能性が大きいような・・
その他の野菜や米にしても、全国的に出来秋を迎えようとしている中、
次にもう台風12号が接近中。北海道の大きな被害により総体的な収量が減少、
頼みの綱としての九州や四国、中部、北日本が今度はやられてしまう恐れが。
こうなると、一気に農業被害は全国的な規模に推移、蔬菜や穀物系全般で
収量低下や高値傾向になってしまう、ヤバイ状態に陥る可能性がありますよ。
しかも・・
この12号、「風台風」として平成16年、九州や中国地方を遅い、
一旦日本海に出た後再び勢力を増して再上陸した、
超大型台風「18号」と酷似したコースが予想されているという・・
その時北海道の広範に強風をもたらし、各地で被害をもたらしたけれど、
今回の予想コースもよく似ていて、一番勢力を放出する、台風の右側を列島に向けて
北上するという一番厄介なパターン。
その前に温低に変わるか、コースが左に少しでも逸れてくれればいいけど、
どうも予想円観る限り、この12号もまた北海道を直撃しそう。
そのパターンで行くと、今回影響を及ぼした渡島地方へ再び、
そして今度は札幌〜空知地方〜上川の、日本海側方面を襲う可能性が・・
北見地方と対を張る玉葱地帯の空知までももろに被れば、
いよいよ「玉葱騒動」が勃発するかもしれません。割りと真面目な話で。
で、農作物の重要な輸送経路までも寸断や大きな迂回を、
割と長期的に余儀なくされてしまいそうなので、尚更少ない流通にまでも
影響が出そうで、高値と品薄によりご家庭の台所事情はもちろん、
加工業や飲食業方面へも広く及んでしまう恐れが十分あります。
都市部の生活圏の方。
秋から冬〜の食糧事情、マズいことになるかもしれません。
今からそれなりに覚悟、頭に入れておいたほうがいいでしょうね・・。
■北海道、交通網寸断 ジャガイモなど農作物の流通に影響
(朝日新聞デジタル - 09月02日 00:44)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4172604
ログインしてコメントを確認・投稿する