江別すずらん病院認知症疾患医療センター長の宮本礼子氏
>老衰になり死が近づくと〜その時、点滴や経管栄養を行なわず、食べられるだけ飲めるだけの自然な経過に任せることで老衰死を迎えられる。
点滴や経管栄養 食べれないから付けてるのであって
付けなければ食べれないのだから老衰死じゃなくても死ぬよ
これは老衰ですので、点滴や経管栄養を外しましょうてのは見た事無い
「痛い死に方」と「穏やかな死に方」分ける要因は何か
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=125&from=diary&id=4141840
最も痛くない、苦しまない死に方として、医療関係者がこぞって挙げたのが老衰死だ。老衰死とは、直接の死因となる病気を持たず、老いによる体の機能低下で死を迎える死を指す。4年前に95歳で母親を看取った前屋庄吉氏(70・仮名)の述懐だ。
「母は生前、大病を患ったことがありませんでした。亡くなる約1か月前から食事量が徐々に減っていき、日にお粥を1〜2杯食べる程度。老衰死に至るまでの最後の数日は水を少し飲むくらいでした。最期は自宅の布団の上で微笑みを浮かべたまま眠るように亡くなりました。老衰死とはこんなに安らかに死ねるのかと家族全員、驚いたものです」
老衰死はなぜ安らかに逝けるのか。その理由を江別すずらん病院認知症疾患医療センター長の宮本礼子氏が解説する。
「老衰になり死が近づくと、私たちは食欲がなくなり、飲み込む力も衰えます。体が栄養を必要としていないのです。飢えているわけではありません。その時、点滴や経管栄養を行なわず、食べられるだけ飲めるだけの自然な経過に任せることで老衰死を迎えられる。
最近の研究では、動物を脱水や飢餓状態にすると脳内麻薬の一種である『β−エンドルフィン』や、肝臓で生成され脳の栄養源となる『ケトン体』という脂肪酸の代謝産物が増えることがわかっています。これらには鎮痛・鎮静作用があります。そのため、眠るように死に至ると考えられています」
つまり痛みがないどころか、この脳内麻薬によって快楽さえ感じながら、絶命すると考えられているのだ。
では、「痛い死に方」と、「穏やかな死に方」を分ける要因は何なのか。医学博士の中原英臣氏は、生活習慣や食生活を挙げる。
「くも膜下出血や心筋梗塞、大動脈解離は、高血圧や肥満などによって、血管に過度の負担が掛かることで発症します。高カロリーな食事を摂り続ける人は、生活習慣病になりやすく特に注意が必要です。
痛い死に方をしたくなければ、日常生活にウォーキングなど15〜30分程度の有酸素運動を取り入れ、塩分や脂っこいものは控える食生活に改めることが肝要です。未病を心掛ければ、必然的に安らかな死を迎えることができるでしょう」
逆説的に言えば、苦しまないで死ぬためには、健康に生き続けなければならないということだ。
実は近年、この老衰死で逝く人が増えているという。老衰死による死者数は、1938年の9万8450人をピークに減り続けていた。しかし、2000年に2万1213人で底を打ち、その後、大幅に増加している。2014年には7万5000人を超え、戦後最高を記録した(厚労省・人口動態調査より)。前出の中原氏はこう分析する。
「高齢者の絶対数が増え、老衰による死亡者数を押し上げたと言えます。さらに昨今は、延命治療を断わり、自然な形での死を求める人も、少しずつですが増えてきています。日本人の死に方に対する考えの変化が、老衰死の増加に表われているのかもしれません」
※週刊ポスト2016年8月19・26日号
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