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2016年08月10日19:58

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瀬戸内国際芸術祭２０１６夏in小豆島前編　迷路のまちに惑わされて。

本日も屋島駅から高松駅、そして港へ！

今回はフェリーで小豆島にアクセス。往復１３２０円也。

約１時間で小豆島土庄港に着岸。

船を降りてすぐ左側にある作品ナンバー６９　チェ・ジョンファ(崔正化)作「太陽の贈り物」（屋外展示作品　無料）。
【「オリーブの島」として親しまれる島の玄関口に、オリーブの葉を王冠の形に仕立てた彫刻を設置。金色に光り輝く円環からは海が眺められる。島の子どもたちのメッセージも刻まれ、未来への夢を託す。】
土庄港を象徴するような作品ですね！

そうそう！
広い小豆島なのにフェリーに車を乗せて来なかった理由は、車を乗せる片道分の予算でレンタカー６時間分（５３００円ガソリン代込み）ができるからなのです。
すでに予約してあったので指定ホテルのフロントで手続き。

すぐにまた作品のある土庄港ターミナル（１時間以内は駐車料金無料。）に戻ります。

作品ナンバー７０　コシノジュンコ／アトリエオモヤ作「アートノショーターミナル」（パスポート無しは２階のみ有料３００円）。
【既存の土庄港フェリーターミナルを改装し、作品展示やイベントなどの開催を通じて交流の場を目指す。アトリエオモヤとともに制作した、太鼓の音に反応してガラス玉や布がはためく作品や、和太鼓集】
説明にもあるように太鼓を手で叩くと作品が風になびくのがいい感じです♪

さて、同じ土庄町にある通称「迷路のまち」に向かいます。
駐車場がないなぁ・・・と車でまわっていると作品ナンバー７３　大岩オスカール作「大岩島2」（パスポート無しは有料３００円）を発見。
車も停められそうです。

【旧醤油倉庫に半径約6メートルの宇宙船のようなエア・ドームが出現。絵として描かれた扉は実際に出入口になっていて、そこからドームの中に入ることができる。ドーム内には瀬戸内をイメージした風景が描かれ、360度パノラマの世界が目の前に広がる。】
絵が出入り口や風景となっていて素敵！

この近辺にまだ作品が集中しているので駐車場を聞くとここに停めておいて良いとのこと。助かります。
歩いて程なく、作品ではないですが、ギネスにも載っている世界一狭い海峡こと「土渕海峡」。
こんな川みたいなのが海峡とは・・・(ﾟДﾟ;)

おっ！迷路のまち入口ですね！！

百十四銀行土庄支店のショーウィンドウに作品ナンバー７１　岸本真之作「つぎつぎきんつぎ」（屋外展示作品　無料）があります。

【不要になった陶磁器を集め、「金つぎ」という修復技法を参照した手法でつなぎ合わせた立体作品。島の人たちの思い出の品を作品としてよみがえらせる試みだ。】
醤の郷にもあるそうです。

道中の人形がカワイイと思いながら散策していると迷路のまちだけに迷いました＾＾；

そしてようやく着いた西光寺のそばに・・・

作品ナンバー７２　目作「迷路のまち～変幻自在の路地空間～」（パスポート無しは有料２作品各３００円）。
【前回の芸術祭で、元たばこ屋の建物を改装して回遊型インスタレーションを発表したアートユニットの目が新たな作品を加え、「迷路のまち」のエリアを拡大する。たばこ屋や飲食店などにさまざまな仕掛けを施し、たくみなたくらみで鑑賞者をひきこむ試みだ。】
内部はまさに迷路。特に最初のタバコ屋さんの入り組んだ間取りは圧巻です！中は撮影不可。

迷路のまちの最後は瀬戸芸案内所兼島民の写真を展示している「旧・土庄小学校」。
懐かしい雰囲気ムンムンです。

そして写真の視点が面白いです。

帰り際、誰もいない夏休みの校庭で遊んでいた、あの頃を思い出したのでアートフィルターのジェントルセピアで撮影しました。

　
山々に囲まれ田園風景が美しい肥土山、中山地区。
公民館にある臨時駐車場に停めて作品を目指そうとするとあんな低い所に作品が・・・

作品を目指して歩いて見上げると段々畑があって、道路を除けば日本の原風景と言った姿が残っています。

作品ナンバー７７　ワン・ウェンチー(王文志)作「オリーブの夢」（パスポート無しは有料３００円）。
【地元産の約4000本の竹で構築する巨大ドーム、三度目となる今回はオリーブがテーマ。内部は舞台のようになっていて、鑑賞者は回遊することができる。その存在感は周囲の景色を一変させる。※夜間は道が暗く、危険ですので作品の中には入れません。】
さらに道中は害獣よけの電気柵にも注意です。

このエリアは広くて車は必須ですね。山の上のでっかい観音様が気になる～。

作品ナンバー７５　齋藤正人作「猪鹿垣の島」（屋外展示作品　無料）。
【前回の芸術祭で、約200年前に築かれたとされる小豆島特有の猪鹿垣を再築。今回は新たに、ピラミッド型の石積みを実施する。猪鹿垣と農耕文化の形、石積み技術の継承といった小豆島の固有文化を、ピラミッド型で視覚化する。陶のモザイクタイルも用いる。】
石積みは石垣同様しびれます(笑)

作品ナンバー７４　長澤伸穂作「うみのうつわ」（パスポート無しは有料３００円）。
【古来、瀬戸内海には伝馬船が行き来した。この船に構想を得て船の形をした作品を制作。瀬戸内の波に呼応し、呼吸しているかのように紺碧色に変化する。また、波の音をインタラクティブな光として知覚し、光が明滅する。】
幻想的な光と音が心地よいです。中は撮影不可。

池田港からほど近く・・・

作品ナンバー７８　ポーズ・アンド・ラオ作「Someone's Coming!」（パスポート無しは有料３００円）。
【ギャラリーを思わせる空間にキャンバスで飾ったパネルを設置。人の動きを察知するとキャンバスが回転。ゆっくり動いたり、いっせいに動いたり、多様な動きを見せる。
※池田港より徒歩15分、海岸沿いを歩くため足下にご注意ください。満潮時通行不可の場合あり。】
作品を見ているつもりが覗かれているような感覚が楽しいです。

草壁港周辺。

作品ナンバー９１　graf作「Shodoshima Gelato Recipes Project by カタチラボ」（ジェラート飲食代別）。
【ジェラートとバーの店を展開。】
醤油とイチジクとトマトの三種盛ジェラート（５００円）は味がしっかりしていて暑さにやられた身体が癒されました。

作品ナンバー９２　サルナス・バナルジー作「Haragei」（パスポート無しは有料３００円）。
【現代インド・日本社会について、絵画で表現。】

作品ナンバー９３　村上慧作「小豆亭（こまめてい）」（無料）。
【小さな蔵で春会期に鍋を囲む。夏会期以降はその記録を展示する。】
実際、一カ月間住んでいたそうですよ(ﾟДﾟ;)

三都半島入口である「小豆島ふるさと村」。
ここで遅めの昼食とします。

オリーブラーメンと焼きおにぎりのセット（９００円）。
ラーメンは塩の味わいで汗をかいた身体にはちょうどいい感じでした。

同じ敷地内にある美術館の夢想館に作品ナンバー７９　康夏奈(吉田夏奈)作「花寿波島の秘密」（無料）があります。

【三都半島の沖に浮かぶ無人島、花寿波島。このとても小さな島をモチーフとした陸と海の絵画を描き、十六角形の逆円錐型に設置。内側にはクレヨンやオイルパステルなどで海中の風景を描いた。作品の真ん中に立つと、周囲一面に島や海が体感できる作品だ。】
３６０度パノラマな絵がやさしく包み込んでくれます。

さて、三都半島に入っていきます。
作品ナンバー８０　尾身大輔作「空想と虫籠」（無料）。

【旧瓦工場にカマキリやバッタ、イネムシの木彫を展示。害虫と益虫、捕食者と被食者の関係を暗示する。】
繊細に彫られた虫たちはリアルです。

作品ナンバー８１　久保寛子作「段山遺跡群」（屋外展示作品　無料）。
【段山に古代文明が存在したと架空の話を設定し、人体や建造物の断片、動物の立体作品を展示。】
イノシシや人の足、頭部など面白ーい。

次の作品２つは三都小学校跡にあります。

校舎にて作品ナンバー８２　黒田大祐作「チョウジガマズミについて」（無料）。
【小豆島に自生するチョウジガマズミという木について調査し、それに基づく作品を制作、展示する。】
ゲームのトワイライトシンドロームを彷彿するような夜の校舎のイメージでした。

体育館にて作品ナンバー８３　友定睦作「島の誕生」（無料）。

【小豆島の成り立ちを題材に、人の手から白い粉が海に注がれ、島が誕生する過程を映像で表現する。】

作品ナンバー８４　土井満治作「境界線の庭」（屋外展示作品　無料）。
【災害で出た土砂で埋めたてられた土地に鳥居に見立てた石彫などを設置。山と海の境界を暗示する。】
ここでは蜂がいっぱいいて怖かったのですぐ退散しました。

作品ナンバー９０　伊東敏光作「怪物と少年Ⅱ/この彫刻は一万年の生命を持ちヒトの一生の間には10mほど歩くⅢ」（屋外展示作品　無料）。
【広場と砂浜に彫刻を設置、「怪物」を出現させる。周囲の絶景と怪物の存在が、鑑賞者に時間の概念にねじれを生じさせる試みだ。鑑賞者は怪物と記念撮影もできる。】
三都半島最南端です。

作品ナンバー８８　入江早耶作「ククリヒメノソノ」（無料）。

【消しゴムを素材に用い、掛軸や絵に描かれたものを立体化。古民家に潜む付喪神などを想起させる。】
作品そのものもいいですが、何とも懐かしい佇まい。子どもの頃の家ってこんなイメージです。

なんと！ここでタイムアップ＾＾；三都半島の全作品すらまわれず・・・。
当初は６時間もあればほとんどまわれるかと思いましたが、エリアごとに密集した作品を巡るにはやはり徒歩が基本になるので思ったより時間を食いました。
特に初っ端の迷路の街で迷いまくったロスが・・・(笑)
加えて小豆島は瀬戸内海の島で二番目の面積であり、作品だけまわっても、結局半分程度の広大さなんですよね～。日を改めた後編に続きます。

小豆島後編→http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1955103694&owner_id=10363401

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