毎年のように起こる悲しい事件が今年もまた起きてしまった。
産まれたばかりの嬰児が、汲み取り式トイレの中で放置され、低体温症により死亡してしまうという事件。
これまでにも度々こういった嬰児を遺棄し、死なせてしまう殺人事件も起きているが、
その中でも多いのは未成年の少女による事件がある。
若さと勢いで無計画に妊娠してしまう未成年同士による性行為の果てに両親の反対や周囲に内緒で臨月を迎えて産んだものの、相談も出来なければ、育てる自信もなく、捨ててしまうか、逃げ出してしまうなどで死なせてしまう場合。
またレイプだったり、男に弄ばれて一方的に妊娠させられてしまったものの、誰にも相談出来ずに出産後に放置してしまう場合もある。
これらは皆、理由はどうあれ殺人罪になってしまう。
もしも胎内にいる時に個人が故意に薬を服用したり、腹部を強打して無理やり堕胎してしまうのは堕胎罪になり、死産や流産とは違って厳罰に処される。
一方で、子供手当てや人身売買の為に次々と産む利己主義な親もいる。
これもある意味、犯罪と言っても過言ではないだろう。
いずれにしても可哀想なのは生まれてくる無垢なる新しい命が、母親によって愛を与えられることもなく、育てられることもなくその貴重な生命を絶たれてしまうことだ。
この世に命を産み出す出産という儀式は神聖なるものであり、女性に与えられた特権。
男性は本来、己の子孫を残す役割としての本能と力を与えられ、女性の胎内に託す以上、女性を守り、慈しみ、無計画に妊娠させてはならないものだと思う。
だからこそ、快楽があっても守らなくてはならない一線がある。
それは当たり前だが、避妊することだ。
今回の事件は、思うにかなり複雑な状況だったのではないかと思う。
というのは、出産した女性の心情に少しく矛盾を感じたからだ。
整理してみると、
�―�性（３７）には旦那（４２歳）と息子（１１歳）がいる。
�⊇�性は早産（９ヶ月）とはいえ、家族には知られていなかった。
��女性はパートに出ているが、経済的な窮状を理由に、自宅の汲み取り式トイレに嬰児を産み落としたものの、死んでも構わないと放置して、結果、死なせてしまったこと。
こうして見るとやはり不自然に思う。
旦那がどういう仕事をしていてどんな人物なのか不明だが、共働きでも苦しい経済状況というのが気になる。気になるが、１１歳の息子を育てているのだからそれなりに生活は出来ているのだろう。
汲み取り式トイレが未だにあるのに衝撃を受けたものの、そこに女児を産んだまま放置して糞尿まみれで死なせるなど、およそまともな親のやる行為ではない。
この女性は一度は出産し、育児経験者でもある。
しかし、第一子出産後、１１年経っていて経済状況が厳しいにも関わらずに妊娠し、その事実を家族に告げず、秘密裏に出産した上で、露見してしまうのにその場に遺棄してしまったことが、どう考えても納得出来ない。
１０年以上の間隔があり、再度妊娠して出産するというのは例がないこともないだろうが、それは産みたいという意思が介在していて成立するものだ。
ところが、この女性はそうではないらしい。
妊娠後も旦那に告げないばかりか、中絶可能な期間にそれもせず、産んだ上で誰かに託すとか相談することもなく、殺してしまうという何とも非情な方法を選択をしてしまった。
果たして中絶費用や出産費用も出せないほど、困窮して追い詰められていたのか。
それとも家族に知られてはならない事情があったのか。
おそらくこの女性は不倫相手の子供を身籠っていたのではないだろうか。
その相手として考えられるのは、パート先の上司なり、同僚の男性、もしくはＳＮＳなどで知り合った男性ではないだろうか。
相手の男性が妻帯者なら不倫はしたものの、妻との離婚の意思がなく、社会的立場や責任がある為に女性の妊娠を知っても中絶を要求しつつも、費用も出さずに一方的に捨てたか女性を罵倒したかではないか。
また結婚の意思のない無責任な遊び人であった場合なら妊娠が分かった途端に逃げることも考えられる。
そして、不倫はしたものの、女性の方に離婚の意思がなかった。
しかし考えれば考えるほど、思うのはこの女性がかなり本気の不倫だったのではないか。
つまり、女性は離婚をしても構わない覚悟で不倫をして妊娠したものの、妊娠後に相手が心変わりをして一緒になることを拒否したのではないか。
それでもギリギリまで相手と一緒になることを望んでいて、中絶の時期を逃し、家族に内緒で出産してしまい、そこで心が折れてしまって、すべてが露見してしまうにも関わらず、隠蔽せずに放置してしまったと考えることは出来ないだろうか。
この女性は殺人罪に問われることになるが、おそらく不倫相手の名前を明かすことはせず、自分一人で罪を背負うつもりなのではないか。
不倫ならそれ自体も法律に触れる違法行為だが、相手の男性が名乗り出ることもおそらくない。
不倫をして責任を取らない男性は元々卑怯な人間だからだ。
大人の身勝手な行為によって、命を絶たれた嬰児に深い哀悼の意を捧げ、冥福を祈り、来世があるならその幸福を願って止まない。
■乳児、トイレに産み落として殺害容疑 ３７歳母親を逮捕
(朝日新聞デジタル - 06月02日 11:59)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4023079
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