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2016年07月26日20:22

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『ワンピース・フィルム・ゴールド』

『ONE PIECE FILM GOLD』

7月24日、郊外のシネコンにて相方と鑑賞。車椅子を押しながらの劇場入り。

世界政府の中枢と通じ、海軍でさえ手を出せない世界最大のカジノ・グランテゾーロに乗り込んだ麦わら一味、船長ルフィのツキもあって順調に勝ち進む(軍曹さんと新兵さんのコンビやら鉤鼻のイカサマ師やらどこかで見たような顔ぶれのカーレースなんてのもあったりして)。しかし、それは当然、彼らをカモるためにカジノオーナーのテゾーロが仕掛けた罠、ゾロを人質にとられ追い出される麦わら一味、彼らの前にカジノの歌姫カリーナが現れる。カリーナはかつてのナミの泥棒仲間、今はテゾーロの隠し資金を盗むために潜入しているのだという。彼女は麦わら一味に手を組むことを持ちかける。

今回のテーマは『オーシャンと11人の仲間』ばりのカジノ強奪ゲーム。今回の主役はナミ。秒刻みの作戦ということで方向音痴ゆえのイレギュラーな活躍が魅力のゾロは中盤出番なしw

黄金による支配欲(これが単に貨幣価値だけではなくマテリアルとしての金の意味でもあったりする)の権化であるテゾーロについては暗い過去の物語があるが、それをテゾーロ自身に語らせることなく回想シーンのカットバックだけで示すのが見事。つまり愁嘆場で話の店舗をとぎれさせないようになっている次第。

さらにルフィの決め台詞「お前は俺のきらいな連中にそっくりだ!」…つまりルフィはテゾーロ自身はその「嫌いな連中」ではないと察しているということ。
ルフィの嫌いな連中はかつてのテゾーロの嫌いな連中でもあったはずなのに、彼らに張り合おうとする内にテゾーロ自身がその連中に似てしまったという皮肉が一言にこめられている。

で、そろそろルフィのいう「俺のきらいな連中」が何者かは原作本編から察せられるようになってきたわけで、このあたり、原作者を製作総指揮の名目で劇場版アニメに引き込むことでアニメと原作の齟齬を防ごうとする製作側の深謀遠慮が感じられたり…

ところでゲストcvの皆さん、満島ひかりさん、濱田岳さん、ケンドー・コバヤシさんはともかく吹替経験や舞台経験が公式嬢はほとんどないはずの菜々緒さんが違和感なく演じられたことからすると、洋画吹替でのゲスト声優の耳障りな芝居、あれは声優ではない素人を使っているためというより音響監督の役割が軽視されているからではないかと思えてきた。


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