(企画物)★ ◎ 物語を考えてみた ◎ (第1780回)

新しい物語です
暇なときにでも、読んで頂けると幸いです
面白かったら「イイネ」や「コメント」等をして頂けるとありがたいです(^_^)

※ライトノベルのような文章が好きな方は、好みが合わないかもしれません
※雰囲気が伝われば面白いのではないかと思います

タイトル「夜のOL」

――

今日は綺麗な月が見えてる…

それは淡い光の時もあれば、強い光の時もある不思議な球体
どうやら今日は強い光らしい
こういう時には夜なのに影が出来る
私はその影を見るのが好き
私だけのお友達が会いに来てくれたように感じるから

ところで皆は不思議に思わないだろうか？
なぜ、闇が主役の夜に影が生まれるんだろうって…
明るいからだろうって言われたらそこまでだけど、あえて私はこう考えてる
影は、お昼の仕事が終わってここに遊びに来てるんだろうってね
そう考えたら足元の影に愛着が湧かないかしら？

飲み会の帰りで酔っていた私は、その愛着から思わず影に話しかけた

『今日はお仕事は終わったの？』

もちろん影は答えない
だから、受け答えも動きも私がやるの

『うん。そうなんだぁ〜』
『毎日、大変だね。』
『まぁねぇ〜。でも、影として君の足元に出るのが好きだから良いんだぁ』
『嬉しい事、言ってくれるのね』
『えへへ』
『そういえば、アナタの名前は？』
『えっ？ 影に名前なんかないよ。あるのは存在だけさ』
『そうなんだ…。なら、名前をつけてあげようか？』
『えっ！ いいの？』
『もちろんよ。じゃあね…。クロとかどう？』
『安直だね〜』
『うるさい』

そんなバカみたい会話を1人でやっていると、月に雲が重なった
すると、月の光が遮られた影は消えたの
寂しいくらいにあっさりと…

空を見上げると、それは薄黒く厚い雲だった

私は我に返る

『一人で何やってるんだろう…』

自分自身に呆れ、トボトボと家路を急ぐ

そんな私は今年で28歳
独身でOLをしながら、今日を元気に生きたの
明日も明後日もこんな感じで生きていくの

唯一、励ましてくれるのはクロちゃんだけ
でも、生きていくの

そんなOLなんです私は……


――あとがき――
どうも僕です(￣∀￣)

今回はマイミクさんの企画で「夜」をテーマに書きました

その企画参加URL
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1953488452&owner_id=47474346

で、短い文章という指令なので、どうせなら変わった書き方で書きたいと思って、こんな仕上がりになりました
興味を示して頂けたら幸いです


次回も読んで頂けたら幸いです(^_^)v